食品メーカーにてベーカリー向けメニュー提案、サンドイッチの企画を担当。退社後、はちみつ専門店にて商品開発や料理教室の企画・運営担当を経て独立。現在はメニュー開発コンサルティング、パンやチーズ、はちみつに関する各種セミナー講師、雑誌や書籍でのフードコーディネートなどを行う。
サンドイッチの発想と組み立て世界の定番サンドイッチとその応用
著 者 ナガタ ユイ
出版社 誠文堂新光社
日本のパンは「菓子パン」、「惣菜パン」、「食事パン」いう分類で語られることがあります。 私が大好きなクリームパンは菓子パンで、コロッケパンやカレーパンは惣菜パン。サンドイッチも惣菜パンのくくりでしょうか。 バゲットやカンパーニュなど、食事の中でたのしむプレーンなパンは食事パンと呼ばれています。
フランスでは、パンはパン。ヴィエノワズリーという分類はあるけど、日本のように色々な菓子パンや惣菜パンはありません。ましてや、パンは食事と一緒にたのしむことが当たり前で、わざわざ食事パンなんて言いません。
日本では、パンはまだまだ朝のイメージが強く、夕食にパンを食べるのは、クリスマスとかちょっとかしこまったハレの日という方が多いとか。 でも、何でもない普通の食卓にこそ、パンの飾らないおいしさがあふれています。
旅に出て当たり前のものとしてパンを食べるとき、食材や料理との相性に驚いたり、自然とパンに手が伸びる。それぞれ国や地域での日常のパンには、パンをよりおいしく楽しむ秘訣があることに気付きました。それは理屈ではなく、日常の中で育まれた自然なものなんですね。
パンをもっと自由に楽しむために!パンと食材の組み合わせの工夫を見つめ直してみました。
旅気分で、世界のおいしさを一緒に巡っていきましょう。