果物からジャムへ。ジャムはパンと。
旅に出るといつもは苦手な朝が楽しみで、早起きになります。普段はほとんど朝食を摂らないのに、つい欲張って食べすぎてしまいます。 でも、初めてのパリを訪れた時は、ホテルの朝食が質素で驚きました。食べ物はジャムとバターを添えたパン。温かい飲み物と、絞りたてのオレンジジュース。 そう、ヨーロッパで一般的なコンチネンタルブレックファストはとてもシンプルです。
高級ホテルに行けば、豪華なブッフェやアメリカンブレックファストも選べますが、それは特別なもの。
ついつい食べ過ぎてしまう旅先では、このスタイルが一番と思うようになりました。
パン好きにとっては、パンそのものに存分に向き合える時間でもあります。ジャムとバターだけでも奥が深くて、バターそのもののミルキーさやコクに驚いたり、日本にはない果物のジャムに心奪われたり。
たまにではあるけれど、グッとくるジャムとの出会いが有りました。
例えば、スイスのオーベルジュで出会ったマルメロ(③)のジュレ(①②)。 バスクで羊のチーズに添えられたグリオット(④)のコンフィチュール(⑤)。 その地域ならではの果物の印象的な味わいが忘れられず、なんとか再現しようと挑戦するのが楽しみになりました。 お気に入りのパンを一番シンプルに味わうなら、バターそして、ジャムさえあれば大丈夫。 手作りの、お気に入りのジャムがあれば、朝の時間がもっと楽しみになります!