グローバル展開

豊かな食を世界へ

日本を中核にグローバルで事業の連携を強化。
日本で培った高い技術と品質で食の未来に貢献します。

Key Figures

Key Figures ※数字はすべて2024年3月末時点のもの

Our Strength

ユニークな製品展開

Strength 01グローバルでは類を見ないユニークな製品展開

食の市場は地域性が強く、ローカル市場で他国の食品企業が成長を続けることは容易ではありません。しかし、各国市場に展開する当社グループの製品ラインアップは、海外の競合他社と比較しても独自性や優位性が高く、エリア戦略としても環太平洋を中心に幅広い国・地域への供給を実現しています。特に、2019年に買収した豪州のアライド・ピナクル Pty Ltd.におけるベーカリー向け小麦粉関連素材事業、2022年8月に新工場の稼働を開始したインドのイースト事業の潜在的な成長性は高く、アジア・オセアニア各社との連携等によるユニークな製品群と各国市場の組み合わせは、事業拡大の機会を大きく広げる可能性があります。

日本で培った技術・ノウハウ

Strength 02日本で培った技術、顧客サービス、安全・安心のノウハウ

日本国内のお客様からの要望に細やかに応えることで培ってきた高度な製造技術や品質管理ノウハウ、顧客サービスを、北米のように成熟している市場から、更なる成長が見込まれるオセアニアやアジアまで、幅広い地域で役立てています。加えて、現地のお客様の声に耳を傾けることで、各国市場の需要に対して柔軟に適応しています。また、蓄積された海外各社の製造技術や原料調達の手法等を活用するとともに、オペレーションのベストプラクティスを共有し、各国市場での厳しい競争に挑戦し続けています。

ネットワーク

Strength 03環太平洋を中心に広がる充実のネットワーク

当社グループは1980年代末に本格的な海外進出をスタートさせ、現在の海外子社数は21社、製造拠点のある国はアジア、北米、オセアニアを中心に11か国に広がっています。製粉事業では、日本が小麦を輸入している主要3か国(米国・カナダ・豪州)に生産拠点を持つことで、原料小麦の情報や知見を得るうえでの優位性を高めています。また、加工食品事業では、パスタソースは良質な原料を誇るタイとベトナム、パスタは良質なデュラム小麦の産地である米国とトルコ、業務用プレミックスはお客様である冷凍食品メーカーの拠点が多い中国とタイとベトナムに生産拠点等を設立しています。環太平洋を中心とする強固なネットワークを構築し、多彩な事業を展開することにより、競争力を一層高めています。

Overseas Activities

North America

最も競争の激しい製粉先進国・米国へ挑む

日本が輸入する小麦の約5割が米国産であり、米国では日本の約4倍の小麦粉が生産されています。海外事業を拡大するうえで米国市場から小麦関連情報を獲得することは重要であり、当社グループは約30年前から北米展開を進めています。

概要

着実に生産能力を増やし、米国での確固たるプレゼンスを確立

当社グループ製粉事業の北米進出は1989年に遡ります。カナダのロジャーズ・フーズ Ltd.を買収し、2工場体制に増強するなど順調に事業を拡大。2012年、米国の東部・西部の消費地に近い地域に2工場を擁し、安定した事業基盤を有するミラー・ミリング・カンパニー LLCを買収。以降、2013年に生産能力を30%増強、2014年には4工場を買収し、同社は規模拡大を続けてきました。
また、北米で伸張する日本食ブームに応えるため、中華麺のかん水を販売するOYC アメリカズ Inc.との連携を進めるほか、日清製粉、タイの日清STC製粉 Co., Ltd.、ニュージーランドのチャンピオン製粉 Ltd.と、豪州のアライド・ピナクル Pty Ltd.で品質・生産管理のベストプラクティスを共有・導入するなど、グループとしての製粉事業の連携強化に取り組んでいます。

活動事例

北米
全米大手の製粉企業として

ミラー・ミリング・カンパニー LLCは、工場の追加買収及び生産能力の増強等により事業基盤を強化し、米国の市場ニーズに着実に対応することで北米での地位を確立してきました。今後は、グループ会社との連携による差別化戦略を進めていきます。

カナダ
グループ内連携でお客様ニーズに対応

カナダのロジャーズ・フーズ Ltd.は、米国のミラー・ミリング・カンパニー LLCと業界・顧客情報を共有し、お客様の多様なニーズに対してきめ細かく対応しています。

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Asia

需要拡大が見込まれるアジアでの積極展開

アジアでは、人口増加や食の欧米化に伴い、小麦関連製品の需要が拡大を続けています。業務用プレミックスやパスタソース等の日本向け供給拠点も多いことから、当社グループにおける重要市場と位置付け、事業展開を加速させています。

概要

成長を続けるアジアで、新たな食文化の創造に貢献する

タイでは、日清STC製粉 Co., Ltd.と業務用プレミックスを製造するタイ日清テクノミック Co., Ltd.が連携し、大手コンビニ等へ向けてベーカリー原材料の提案等に取り組み、販売を拡大しています。また、パスタソース等の日本向け供給拠点の1つであるタイ日清製粉 Co., Ltd.は、ローカル市場への供給をスタートしました。インドでは、OYインド Pvt. Ltd.が新工場の稼働を開始し、伸長するインドのパン市場においてイースト事業を展開しています。さらに、これら製粉事業、加工食品事業、イースト事業等が連携することで、新たな食文化の創造に貢献します。

活動事例

タイ
東南アジア地域における有力な製粉企業へ

タイ及び周辺の東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国では、経済成長に伴って食生活が多様化。拡大するパン等の小麦粉を使った食品ニーズに応えるため、開発力・技術力、安定した品質の小麦粉供給力等を活かして積極的な事業拡大を進めています。

インド
インドの拡大するパン市場に高品質なイーストを

製パン改良剤を含むベーカリー向け商材の販売も展開しており、2022年8月にイースト新工場の稼働を開始。インドをベーカリー・菓子向け原料事業の海外拠点として、周辺国を視野に入れた事業展開を目指します。

ベトナム
プレミックス工場を建設し、事業拡大へ

業務用プレミックス市場の拡大が見込まれるベトナムに生産工場を建設し、稼働しています。当社グループの技術ノウハウを投入し、差別化された製品を供給することで、ベトナムでの事業拡大を図ります。

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Oceania

豪州への本格進出で小麦粉関連素材事業を強化

豪州の小麦粉関連市場は、人口増加や経済成長等による需要拡大を続けています。また、豪州の日本向け小麦輸出量は米国・カナダに次ぐ第3位であり、日本にとって重要な小麦原産国だと言えます。

概要

グループ総合力で、小麦粉関連素材事業の海外展開を加速

2019年4月、豪州のアライド・ピナクル Pty Ltd.を買収し、当社グループはオセアニア最大の製粉企業となりました。アライド・ピナクル Pty Ltd.は豪州の小麦粉市場でトップシェアを誇るリーディングカンパニーであり、同国内に強力な事業基盤を築いています。また、小麦粉のみならずプレミックス、ベーカリー関連原材料においても高いシェアを有し、顧客ニーズに合わせた提案力を強みとしています。
ここに日清製粉・日清製粉ウェルナ・オリエンタル酵母工業のコア技術を投入することで、グループ総合力での成長を目指します。今後もグローバル連携を推進し、有望市場であるアジア・オセアニア全域のベーカリー向け小麦粉関連素材事業を積極的に展開していきます。

でん粉製造用等の産業用途を除く

活動事例

豪州
豪州最大の製粉企業として

アライド・ピナクル Pty Ltd.は、豪州での小麦関連情報の収集や生産者、穀物会社との調達ネットワークを強化することで、当社グループの原料調達力の向上につなげています。

ニュージーランド
ニュージーランド最大の製粉企業として

2013年に子会社化したチャンピオン製粉 Ltd.は、豪州のアライド・ピナクル Pty Ltd.と連携することで、双方の販売・物流網を活用したシナジー創出を図っています。

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