製粉事業
リーディングカンパニーとしての挑戦
国内No.1シェアを持つ製粉企業として、食のインフラを担う
グループの中核を担う製粉事業では、主要食糧の業務用小麦粉を中心に、ふすま・胚芽等の小麦連産品、ライ麦粉等の原料素材を供給しています。製粉業界のリーディングカンパニーとして安定供給の責務を果たす一方、生産性向上の追求や、冷凍麺、ナポリピッツァ、つけ麺に代表される新しい食文化の創造等に取り組み、長年にわたり国内No.1のシェアを獲得しています。
また、業務用のお客様向け会員制サイト「創・食Club」で情報提供等を行うとともに、多様化するニーズに応える高付加価値製品の開発と提供を進めています。特に、ウェルネスフードアワード2024で最優秀賞を受賞した高食物繊維小麦粉「アミュリア」を通じて、多くの食品加工メーカーとともに多様な商品群を生み出し、「“おいしい”の先に健康がある世界」を実現できるよう新たな市場創造にも挑戦しています。強みである高い製粉技術を活かして他社との差別化を図り、また臨海大型工場への生産集約やAI等の新技術の活用によってローコストオペレーションの追求も続けることで、環境変化やグローバル競争に対応していきます。
日本で培った製粉技術・二次加工技術等を活かし、海外事業を加速
国際貿易交渉の進展や人口減少、食の多様化、世界規模での競争激化等により、原料小麦の約9割を輸入する日本の製粉事業を取り巻く環境は大きく変化しています。日清製粉は原料小麦の三大輸入相手国(米国・カナダ・豪州)に生産拠点を持つ国内唯一の製粉企業であり、原料小麦の生産状況や知見を得るうえでの優位性を確保しています。
また、周辺地域を含め小麦粉需要の伸長が見込まれる市場へのアクセスを視野に、タイやニュージーランドにも生産拠点を設けています。これまでの買収や増強等によって、海外での生産能力はすでに国内を上回り、約1.4倍(約11千トン/日)の規模に達しました。海外では、日本で培った技術を現地市場に適合させることで各地でのプレゼンスを向上させ、グループ会社と連携しながら事業を拡大していきます。
長期ビジョンに基づく成長戦略
- 生産体制の整備や新技術を活用したローコストオペレーションを推進しグローバル競争を勝ち抜く生産コスト水準を確立
- 顧客ニーズの変化に適合し国内では圧倒的なポジションを実現
- 当社独自の技術を活かし海外事業の拡大等、新たな事業展開を推進
関連グループ会社
- 日清製粉株式会社
- 小麦粉、ふすま、その他の加工品及び関連商材の製造・販売
- 日清サイロ株式会社・阪神サイロ株式会社
- サイロ事業を担当。穀物の安定供給、穀物物流の合理化を担当
- フレッシュ・フード・サービス株式会社
- 冷凍めん等の販売と小麦粉関連の商材を用いた飲食店を展開
- 株式会社日清経営技術センター
- 日清製粉の顧客支援活動を幅広くサポート
- 熊本製粉株式会社
- 小麦粉、ふすま、そば粉、米粉、プレミックス等の製造・販売他
- ロジャーズ・フーズ Ltd.
- 小麦粉、プレミックス、その他食料品等の製造・販売を行うカナダの子会社
- 日清STC製粉 Co., Ltd.
- 小麦粉の製造・販売を行うタイの合弁企業
- ミラー・ミリング・カンパニー LLC
- 小麦粉の製造・販売を行うアメリカの子会社
- チャンピオン製粉 Ltd.
- 小麦粉、プレミックス、その他食料品等の製造・販売を行うニュージーランドの子会社
- アライド・ピナクル Pty Ltd.
- 小麦粉、プレミックス、ベーカリー関連原材料等の製造・販売を行うオーストラリアの子会社