フランスで朝食を食べるなら……?
旅の予定を考える時、真っ先に思い浮かべるのはフランスです!私が食の仕事に関わって行きたいと思うきっかけとなったおいしいものが、フランスにはあふれています。何度訪れても、新しい発見がありワクワクします。パリでは、キッチン付きのアパルトマンに滞在することが多いので、朝から近所のパン屋さんに行ったり、気になるカフェやビストロに出かけたりします。朝、昼、夜、それぞれの時間ならではの食を楽しみたいので大忙しです。
新しいお店を開拓したいと思う一方で、リピートする老舗店も色々あります。例えば、ラデュレ。子連れでも安心して行けますし、パリが初めて!というお友達にも喜ばれます。朝食のパン・ペルデュは定番人気。丸い円柱形のブリオッシュ・ムースリーヌを使っているのが特徴で、とてもシンプルな仕立てですが、食べてみると口溶けの良さに驚かされます。
プレーンなものは、メープルシロップとクレーム・シャンティ(甘味のある泡立てた生クリーム)が添えられます。こちらも美味ですが、ローズ風味のクレーム・シャンティとラズベリーピュレ&ラズベリーが添えられたもの(①)も、うっとりするおいしさです!シンプルに焼きたてのヴィエノワズリーを選ぶのもいいですね。息子はパン・ペルデュよりもパン・オ・ショコラが好きなので自分で選んでいました(②)。
フランスでは、パン・ペルデュをブリオッシュで作るのは定番で、ビストロのデザートメニューで登場することもあります。ブリオッシュ生地自体がたまごとバターがたっぷりでとてもリッチなので、これだけでスイーツとして完成された味わいになるのです。パリの人気ビストロの子どもコースのデザート(③)のパン・ペルデュはブリオッシュ・ナンテールで作られたものでした。こちらもなかなかのおいしさでした。
※ブリオッシュ・ナンテール….パリ郊外のナンテールのブリオッシュ。長方形の型に入れて焼き上げます。