フランスを代表するパンといえば、バゲットを一番に思い浮かべる方が多いでしょう。この講座でもバゲットのシンプルなたのしみ方をいくつかご紹介しています。( LESSON.1、 LESSON.2、 LESSON.3、 LESSON.4 )
フランスの伝統的な食事パンは、小麦粉にパン酵母、塩、水を加えたシンプルな生地で、バゲットだけでなく様々な形状に作り上げるのが特徴です。パン屋さんでじっくりと観察してみてください。同じスティック状でもバゲット、バタール、フィセル、パリジャンなど、大きさや太さが違います。丸型のブールもお店によっては大きいもの、小さいものと種類があります。
生地が同じということは、基本的には同じ味のはずですが、大きさや形によってバラエティ豊かな味わいがたのしめます。細長いものはクラスト(パンの外皮)の分量が多く、クラム(パンの中身)が少ないので、皮の香ばしさや食感をしっかりと感じられます。太いものはその逆で、ソフトなクラムがたっぷりと味わえます。
バリッとしたクラストを最大限生かすのか、やわらかいクラムをたのしむのかで、そのパンの切り方や相性の良い食材の組み合わせも変わります。同じ生地だからと侮ることなかれ。実際に味わいながら自分好みのバランスを探してみましょう!