識るほどに好きになる!フランスパンをもっとたのしむ!フランスパンのおいしい食べ方講座 HAPPY MENU TO YOU!
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LESSON
3

おやつのバゲット大人がうれしいショコラとの組み合わせ

バゲットで作る一番簡単なサンドイッチといえば、ショコラをはさんだおやつサンドです。パンオショコラはちょっと高いけど、バゲットに板チョコをはさむだけなら、安くておいしいチョコパンのできあがり!

硬いバゲットに硬い板チョコをそのままはさむなんて!と初めて見た人は驚くかも知れませんが、食べるとさらにビックリ。ダブルの硬さがなんともクセになる食感で、バリバリと噛みしめるほどにバゲットの香ばしさと板チョコの香りや甘味が広がり、他にはない力強いおいしさを感じることができます。もし食べたことがないなら、一度は試していただきたい組み合わせです。

この組み合わせは、フランスの子どもの定番おやつでしたが、近年では食べる機会が減ってきているそうです。スーパーで手頃なおやつが買えるようになったことや、フランスでもソフトなパンが好まれるようになったのがその理由。日本で小さな子どもたちが、硬いおせんべいよりも軽いスナック菓子を好むのと同じようなことですね。

でも、バゲットとショコラの組み合わせの魅力は変わりません。ショコラペーストをパンに塗るのは、子どもから大人まで、今でもみんな大好きです!フランスでは「ヌテラ(ココア入りヘーゼルナッツスプレッド)」が定番人気ですが、ここでは、ビターチョコレートを使ったちょっぴり大人な自家製ショコラペーストに挑戦してみましょう。

ショコラペーストの作り方

生チョコ大好き!な方におすすめ。“塗る”生チョコをイメージしたショコラペーストです。
チョコレートはカカオ分60%以上のものを使うのがポイントです。冷蔵庫で保存していても塗りやすい、ほどよい硬さに仕上がります。

材料(350㎖の保存瓶1瓶分)
ビターチョコレート
(カカオ分60%以上)
100g
生クリーム(乳脂肪分45%前後)
200㎖
バター(食塩不使用)
30g
ラム酒
小さじ1
くるみ(ロースト)
20g
作り方
  • ビターチョコレートは細かく刻む。バターは常温に戻しておく。くるみは粗く刻む。
  • 小鍋で生クリームを温め、ふつふつと沸いてきたらすぐに火を止め、ビターチョコレートを加えて溶かし混ぜる。
  • ②にバターとラム酒を加えて、全体がなめらかになるまでよく混ぜ合わせる。
  • ③にくるみの半量を加えて保存瓶に入れたら、残りのくるみを上にのせ、冷蔵庫で冷やし固める。

大人の板チョコサンドの作り方

板チョコだけでもおいしいけれど、ラズベリージャムとピスタチオを合わせると、ショコラティエの特別メニューのような一品に。ちょっと奮発して、おいしい板チョコをはさんでみてください。

今回のポイント

使用するチョコレートについて
使用するチョコレートについて

板チョコをシンプルにはさむ時は、ビターでも、ミルクでもお好みのチョコレートを選んでください。バターの有無もお好みですが、無塩バターをひと塗りすると、バゲットとショコラの味わいがより調和します。

今回ご紹介したレシピでペーストを作る際は、カカオ分60%以上のビタータイプを使ってください。カカオ分の低いタイプだと、固まりにくくなります。

ショコラペーストの作り方
ショコラペーストの作り方

生クリームがふつふつと沸いてきたらすぐに火を止め、そこにチョコレートを加えてかき混ぜます。耐熱ヘラでよく混ぜ、生クリームの熱でチョコレートを溶かしながら乳化させていくのがポイント。つやがあり、なめらかな状態になったら成功です!

ここでは生クリームとチョコレートの割合が2:1と、生クリームが多いのでペースト状になりますが、割合を逆にして固めると“生チョコ”になります。

バゲットの焼き戻し方
バゲットの焼き戻し方

オーブントースターは高温に設定し、5分程度予熱します。次に、バゲットの表面にさっと霧吹きして手早くオーブントースターに入れ、2、3分焼けば完成!皮がしんなりしてしまっていたバゲットでも、パリッと焼きたてのおいしさが再現できます。

こんな風に、温めてから板チョコをはさむと余熱でチョコレートがじんわりと溶け、そのおいしさもなかなか。ぜひお試しを!