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サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)
経営戦略の一つである持続的な「循環成長」の推進のため、
優先的に取り組むべき5つの注力分野を「サステナビリティ重要課題」として特定し、
取り組んでいます。
サステナビリティ重要課題の特定
日清製粉グループでは、ステークホルダーの最大の関心事であり、当社グループの事業に最も影響する社会課題に優先的に取り組むため、
サステナビリティ重要課題を特定いたしました。サステナビリティ重要課題については社会環境の変化を踏まえ、定期的に見直していきます。
2019年3月26日制定
重要課題特定のプロセス
専門家の協力を得て、以下の手順で約60の重要課題を抽出しました。
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STEP1
国際規範やESG評価機関アンケート等からの課題候補検討
GRIスタンダード、ISO26000、ESG評価機関のレビュー項目、同業他社の事例等を参照し、課題候補をリストアップしました。
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STEP2
バリューチェーン分析による課題の整理
事業部門からのヒアリング・工場視察を通じて、工程、調達品目、労働者の状況を把握し、主要事業のバリューチェーン別に課題をプロットしました。
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STEP3
ステークホルダーの関心の評価
ESG評価機関の評価内容、NGOからの質問状等からステークホルダーの関心度合いを3段階(高・中・低)に格付けしました。
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STEP4
事業への影響の評価
STEP3でのステークホルダーの関心の評価と同様に、事業への影響を与える度合いを3段階で格付けし、マトリックス図に整理しました。
当社グループのサステナビリティ重要課題
マトリックス図の約60の課題の中から、今後の取組みの方向性を加味し、5つの注力分野として整序し、
下記の「当社グループのサステナビリティ重要課題」としてまとめました。
安全で健康的な食の提供と責任ある消費者コミュニケーション
認識している社会課題と提供する価値
日清製粉グループは、「健康と信頼をお届けする」をコーポレートスローガンとして、製品の品質保証を最も重要な責務と考え「消費者視点から品質を保証する」ことを基本としています。また、高齢化が進み健康志向が高まるなど、食に関する課題やニーズが多様化するなか、グループで培った知見を活かし、消費者の皆様の健康に寄与する製品・技術の研究開発に注力し、新たな価値を創造し提供していきます。日清製粉グループは、消費者、顧客志向を尊重する消費者志向経営を推進し、健康で豊かな生活づくりに貢献します。
リスク
- 品質事故等による社会及びステークホルダーからの信頼低下
- 健康に関する消費者ニーズへの対応遅れによる成長機会の損失
機会
- 安全・安心な製品の供給によるお客様からの信頼獲得
- お客様の声を生かした製品改良・開発の機会の獲得
- 健康志向の高まりに伴うビジネス機会の拡大
重点テーマごとの目標
重点テーマ | アプローチ・目標 | 重点テーマへの取組み |
---|---|---|
食品安全の確保 | 消費者視点の品質保証と品質保証体制の継続的強化
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責任ある消費者 コミュニケーション |
公正で責任ある消費者コミュニケーション
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健康的な食生活への貢献 | 小麦の成分を中心とした、メタボ予防効果、 脳機能やアンチエイジングに関する効果等、 各種の健康機能性の研究開発 |
安定的かつ持続可能な原材料の調達推進
認識している社会課題と提供する価値
安全で高品質な「食」を安定的に供給し続けるには、安全な原材料を安定的かつ持続的に調達することが前提であり、その実現には自社のみならずサプライチェーン全体で社会的な責任を果たす調達を実践する必要があります。「責任ある調達方針」に基づき、サプライヤーとの協力のもと、サプライチェーン上の環境課題や人権リスクの把握とその低減につとめ、公正で倫理的な取引を基本とした責任ある調達活動を行うとともに、国内外の原料原産地の状況把握に努め、小麦をはじめとした原材料の安定的な調達を通じて、安全・安心な製品をお客様に提供していきます。
リスク
- 気候変動影響等による小麦の調達への影響
- サプライチェーン上の環境課題や人権問題の発生による調達不全、企業価値の毀損
- 自然災害や感染症、紛争等の地政学リスクの発生による原料供給の停滞・途絶
機会
- 安全・安心な製品・サービスの安定的な供給体制の構築
重点テーマごとの目標
重点テーマ | アプローチ・目標 | 重点テーマへの取組み |
---|---|---|
小麦の安定的な調達 | 主要原料の小麦の持続可能な調達
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持続可能な原材料調達 | 公正で倫理的な取引を基本とした責任ある調達活動推進
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食品廃棄物、容器包装廃棄物への対応
認識している社会課題と提供する価値
世界では飢餓や貧困の課題がある一方で、大量の食品ロスが発生しています。また容器包装材であるプラスチックは金属等に比べて回収率や有効利用率が低く、海洋や河川へのプラスチックごみの流出による地球規模での環境汚染が懸念されています。
食品廃棄物及びプラスチック廃棄物の発生を抑制し、持続可能な仕組みで再生利用に取り組むことは食品企業が取り組むべき重要な課題の一つです。日清製粉グループはこれまでも排出物の削減や資源循環に積極的に取り組んできましたが、更なる環境負荷の低減に向け、食品廃棄物と容器包装廃棄物を削減する中期目標を設定し、その達成を通じて、サプライチェーン各段階のお取引先とともに持続可能な社会の実現に貢献していきます。
食品廃棄物及びプラスチック廃棄物の発生を抑制し、持続可能な仕組みで再生利用に取り組むことは食品企業が取り組むべき重要な課題の一つです。日清製粉グループはこれまでも排出物の削減や資源循環に積極的に取り組んできましたが、更なる環境負荷の低減に向け、食品廃棄物と容器包装廃棄物を削減する中期目標を設定し、その達成を通じて、サプライチェーン各段階のお取引先とともに持続可能な社会の実現に貢献していきます。
リスク
- 廃棄物や資源循環に係る法的規制の変更・強化への対応コストの増加
- 廃棄物削減や資源循環への対応遅れによるステークホルダーからの信頼低下
機会
- 廃棄物削減の取組みによる生産の効率化、コスト削減
- 環境配慮型製品の開発によるビジネス機会の拡大
重点テーマごとの目標
重点テーマ | アプローチ・目標 | 重点テーマへの取組み |
---|---|---|
食品廃棄物の削減 | 食品廃棄物の削減を推進し、持続可能な食料システムの構築に貢献
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容器包装廃棄物への取組み | サプライチェーンの各段階のお取引先とともに 3R+Renewableを推進
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- ※1 対象は国内グループ会社。イニシオフーズ株式会社、株式会社ジョイアス・フーズ、トオカツフーズ株式会社は2019年度比
- ※2 対象は国内グループ会社
気候変動及び水問題への対応
認識している社会課題と提供する価値
気候変動による影響は、年々、深刻さを増しており、地球的規模で世代を超えて、社会・環境・企業活動に大きな影響を及ぼす問題となっています。気温上昇による異常気象はすでに顕在化しており、降雨パターンの変化や将来の人口増加等による水資源の不足についても危惧され、当社グループにおいても、事業拠点や小麦をはじめとした原材料生産地への自然災害、原材料の調達や物流等、サプライチェーンのあらゆる段階に影響を及ぼす可能性があります。
気候変動及び水問題への対応は企業の存続と活動の必須要件であることから、日清製粉グループとして2050年までに自社拠点におけるCO₂排出実質ゼロを目指し、省エネルギー・生産の効率化・再生可能エネルギーの導入等の対策を加速するとともに、サプライチェーンにおけるCO₂削減に取り組み、脱炭素社会の構築に貢献していきます。あわせて、原料調達地域と自社拠点の水リスクを継続的に把握するとともに工場における水使用量の削減を進め、サプライチェーン各段階のお取引先と連携して、限りある水資源の有効利用に取り組んでいきます。
気候変動及び水問題への対応は企業の存続と活動の必須要件であることから、日清製粉グループとして2050年までに自社拠点におけるCO₂排出実質ゼロを目指し、省エネルギー・生産の効率化・再生可能エネルギーの導入等の対策を加速するとともに、サプライチェーンにおけるCO₂削減に取り組み、脱炭素社会の構築に貢献していきます。あわせて、原料調達地域と自社拠点の水リスクを継続的に把握するとともに工場における水使用量の削減を進め、サプライチェーン各段階のお取引先と連携して、限りある水資源の有効利用に取り組んでいきます。
リスク
- 自然災害等の激甚化や頻発化、気温上昇や水不足等による生産拠点や原材料調達等への影響
- 炭素税等の規制によるコストの増加
- 気候変動、水問題への対応遅れによるステークホルダーからの信頼低下
機会
- 環境に配慮した持続可能な製品・サービスの需要拡大によるビジネス機会の拡大
重点テーマごとの目標
重点テーマ | アプローチ・目標 | 重点テーマへの取組み |
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気候変動への適応と その緩和 |
省エネ技術導入や再生可能エネルギー活用を推進し、 脱炭素社会の構築に貢献
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水資源への取組み | サプライチェーン各段階のお取引先とともに限りある資源である水の有効利用
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- ※3 対象は国内・海外グループ会社
健全で働きがいのある労働環境の確保
認識している社会課題と提供する価値
日清製粉グループの、成長と発展を支えるのは従業員です。
当社グループはグローバルにさまざまな事業を展開しており、国籍・年齢・性別の違いだけでなく、多様なライフスタイルや価値観を持った従業員が働いており、違いを認め合い、お互いを尊重し合う企業風土の構築が重要だと考えています。すべての従業員が心身ともに健康で働きがいを感じ、多様な人材が能力を発揮することができる職場環境の実現のために、「働き方改革」「健康経営」を推進して、新たな価値の創造につながるような企業風土の醸成を目指します。
当社グループはグローバルにさまざまな事業を展開しており、国籍・年齢・性別の違いだけでなく、多様なライフスタイルや価値観を持った従業員が働いており、違いを認め合い、お互いを尊重し合う企業風土の構築が重要だと考えています。すべての従業員が心身ともに健康で働きがいを感じ、多様な人材が能力を発揮することができる職場環境の実現のために、「働き方改革」「健康経営」を推進して、新たな価値の創造につながるような企業風土の醸成を目指します。
リスク
- 採用競争力の低下、人材の流出に伴う労働力不足
- 労働災害の増加、従業員の健康リスクの上昇による事業継続への影響
機会
- 働きがいの向上による人材の定着
- 多様な人材の活躍によるイノベーション創出と会社の成長
重点テーマごとの目標
重点テーマ | アプローチ・目標 | 重点テーマへの取組み |
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多様性の尊重 | 人間性と多様性を尊重し、ワーク・ライフ・バランスに配慮した職場づくり
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人材育成 | 社員一人ひとりが能力を発揮し、成長を実感できる人材育成
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従業員の労働環境と健康 |
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