近頃、Bean to Barなるカカオ豆の選定からチョコレートの製造までを一貫して自社工房で行うところが増えていますが、実は私もシンプルなタブレット(板チョコ)の食べ比べがマイブームです。
そんな全国のチョコ好きさんにおすすめしたいのが、バゲットに板チョコをはさんだだけのシンプルサンドです。硬いバゲットに硬い板チョコ?と不思議な気もしますが、フランスの子どもたちにとってはおやつの大定番。それだけでも美味ですが、ラズベリー(フランス語でフランボワーズ)ジャムとピスタチオをプラスして、ちょっと大人の味わいに仕上げました。
高級なボンボンショコラもいいけれど、お気に入りのパン屋さんのとびきりのバゲットとじっくり選んだ個性的なタブレットを合わせてたのしんでみてはいかがでしょう。きっと新しいおいしさに出会えるはずです。
「チョコレートとラズベリーのペアリング」と英語でいうよりも、「ショコラとフランボワーズのマリアージュ」とフランス語にした方がおいしそうに聞こえるのは気のせいでしょうか。それはさておき、この二つは絶対に間違いのない組み合わせです!
カカオ自体にもラズベリーのような香りや酸味がはっきり感じられるものがありますし、ショコラティエやパティスリーでじっくりメニューを見てみると、チョコレートとラズベリーの組み合わせがたくさん見つかるはず。サンドイッチだけでなくスイーツでも、そのおいしさを体験してみてくださいね。
バゲットに合わせる時は、まずはチョコだけでいただいて、次に、ラズベリージャムと合わせたものを、それから、ラズベリージャムをたっぷりにしたものを、と順番にその変化を味わってみてください。
カカオ豆本来のフルーティーな香りを引き立てながら、ラズベリーの甘みと酸味が、チョコレートの酸味と苦みと合わさることで、奥行きと広がりが出てくることを実感できます。
おいしくいただくには、前述の通り、①チョコだけ、②チョコとジャム、③チョコとたっぷりのジャム、と三段階の味の変化をたのしみながら、好みのバランスを探すのがおすすめです。
が、撮影する時は最初から③に。ジャムの存在感をしっかりと出すことで、おいしさが伝わります。バゲットからこぼれるトロッとした質感が見えるくらいがいいですね。
さらに、赤の反対色である鮮やかなグリーンのピスタチオのアクセントが、それぞれの素材を引き立て合い、より洗練された印象に仕上がります。
#シンプルイズザサンド