
その不調、姿勢が原因かも? ②(全2回)
「もしかして反り腰かも?」と思ったら…今日からできる反り腰改善法

「最近なんだか腰が重い」「鏡を見るとお腹がぽっこり出て見える」なんて感じたことはありませんか?もしかすると「反り腰」が原因かもしれません。「スマホ首」と「巻き肩」についてご紹介した前回に続いて、今回は反り腰について解説し、日常生活の中ですぐにできるストレッチやマッサージ法などをご紹介します!

「最近なんだか腰が重い」「鏡を見るとお腹がぽっこり出て見える」なんて感じたことはありませんか?もしかすると「反り腰」が原因かもしれません。「スマホ首」と「巻き肩」についてご紹介した前回に続いて、今回は反り腰について解説し、日常生活の中ですぐにできるストレッチやマッサージ法などをご紹介します!
反り腰とは?
反り腰とは、その言葉通り、骨盤が前傾し腰が反っている状態のこと。反り腰の原因は、長時間のデスクワークや家事をする際に前屈みになってしまうことなど、日常の動作の癖によって骨盤が前傾することです。骨盤が前傾すると、太ももの前側で体を支えるため内股になりやすくなる、ねこ背になるなど、骨格のゆがみを引き起こします。また、反り腰の状態は腰や背中に負担がかかるだけでなく、股関節が詰まり筋肉や関節を痛めやすくなります。
反り腰の状態が続くと、主に次のような不調が生じます。

反り腰の状態が続くと、主に次のような不調が生じます。
・腰痛…腰まわりの筋肉に負担がかかり、腰の筋肉が固まってコリとなり、痛みに変わる。
・股関節の痛み…股関節の前側の筋肉を痛める。
・膝や足への負担…膝を痛めたり、扁平足や外反母趾になったりする。
・呼吸が浅くなる…背中が広がりにくく、横隔膜が固まりがちになる。
・肩や首の痛み…いわゆるスマホ首になり、肩や首の不調の原因に。
さらに、反り腰の状態はお腹が前に突き出るため、見た目にも影響します。
壁を使って反り腰チェック
「もしかして自分も?」と思ったら、反り腰かどうかをチェックしてみましょう。
① つま先を軽く開き、かかとを壁につけて真っ直ぐに立つ。

② 腰と壁の間に手のひらを入れ、腰の隙間を確認する。隙間が手のひら1枚分程度が理想的。それ以上隙間が空く場合※は骨盤が前傾している可能性がある。

反り腰を改善するためには…
反り腰を改善するには、骨盤を立て、そこに背骨をスッと乗せること。自然とお腹が引っ込み、腰や背中への負担が軽減されます。そのための具体的な方法として「お尻の穴を締めること」と「太もも前面のストレッチ」が挙げられます。
① 真っ直ぐに立ち、片手を椅子の背もたれに置く。壁に手をついてもOK。

② 片足の膝を曲げて足の甲を持ち、膝を後ろに引く。10秒1セットで柔軟性に応じて少しずつ膝を引く位置を調整する。反対側も行う。

そのほか、反り腰改善のために取り入れたいこと
ほかにもデスクワークや家事の合間にできることをご紹介します。
前回の「スマホ首」や「巻き肩」解消ストレッチと同様、今回ご紹介したストレッチやマッサージなどの改善法は、すぐに実践できるものばかりです。逆に言えば、反り腰を改善するためには、日常的にこれらを取り入れることが大切です。まずはできることから実践してみてください。
このシリーズ(全2回)の他の記事を読む
- <参考書籍>
- ・小林篤史. その不調・痛み、反り腰が原因です!. 産業編集センター, 2024.
<監修>
小林篤史
猫背矯正マイスター®︎/柔道整復師/鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/一般社団法人日本施術マイスター養成協会代表理事