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イベントレポート Vol.4
YOMEさんと作る「小麦まるごと全粒粉レシピ」
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2022年3月5日(土)、「小麦まるごと全粒粉レシピ」オンラインイベントが開催されました。全粒粉の魅力を発信し、多くの反響を呼んでいるイベントで、第4回目となる今回は、全粒粉アンバサダーとして活躍しているYOMEさんによるレシピ実演とトークセッションをお届けしました。
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2022年3月5日(土)、「小麦まるごと全粒粉レシピ」オンラインイベントが開催されました。全粒粉の魅力を発信し、多くの反響を呼んでいるイベントで、第4回目となる今回は、全粒粉アンバサダーとして活躍しているYOMEさんによるレシピ実演とトークセッションをお届けしました。
知って、使って、得する全粒粉の魅力全開
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イベントのオープニングは、株式会社日清製粉ウェルナの居城が一般的な全粒粉の基礎知識や含まれる栄養素などについて解説。参加者は熱心に聞き入っていました。また、当日のデモンストレーションで使用した「日清 全粒粉 パン用 チャック付」のリニューアル情報なども合わせて紹介しました。
全粒粉の基本情報に続き、YOMEさんが登場。親しみを込めて、司会者より「ここからはYOMEちゃんとお呼びしていいですか?」と。そんな和やかな雰囲気の中、会話が弾みます。
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全粒粉アンバサダーとして、多彩なレシピを考案しているYOMEちゃんに全粒粉の味わいについて伺うと、「噛めば噛むほど旨味が広がり、香ばしさも格別です。たとえばパンを作る際、小麦粉に全粒粉を少し加えるとふわふわ食感に、多めに加えればしっとりとした食感に。配合次第でまったく味わいが異なり、いろんな楽しみが広がります」。
ここで、以前、YOMEちゃんが発信したフランス菓子・ベニエの話に。「ベニエはパンと同様の材料と製法で、揚げて仕上げるお菓子です。私、全粒粉のおいしさに感動して、配合を日々実験しているんです。全粒粉を10gずつ増やして、最終的においしかった2パターンを投稿しました。ひとつは全粒粉と強力粉を半々、もうひとつは全粒粉100%で作ったベニエです」。
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比べてみると、膨らみ方の違いが歴然。半々だとふわっとした仕上がりに、100%だとしっとりもちもちとした食感が楽しめるそう。
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左右ともに、全粒粉100%の生地。向かって左のボールは、水を大さじ1杯多く加えたもの
「全粒粉100%のパンを作るときの注意点は、水分量です。全粒粉は小麦粉に比べて吸水に時間がかかります。そのため、ボソボソしているなと思って水をたくさん加えてしまうと生地がベタベタになる失敗も。様子を見ながら、水分を少しずつ加えてくださいね。一般的な小麦粉のパンは、粉5:水分(卵なども含めた全体の水分量)3、全粒粉100%の場合は、粉5:水分4の割合がおすすめです」。
全粒粉を用いた料理と和菓子の調理スタート!
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第2部は、いよいよ今回紹介するレシピ「煮込み時間20分の全粒粉ビーフシチュー」と「全粒粉で作るレンチンもちもちういろう」の調理スタート。
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煮込み時間20分の全粒粉ビーフシチュー
「煮込み時間はわずか20分ですが、まるで二晩寝かせたような奥深い味わいに仕上がります。コツはもちろん全粒粉。まずは牛肉の下味として、塩・こしょうと同様に全粒粉を加えてよくもみ込むこと。全粒粉を肉にまぶすことで、肉の旨味を閉じ込め、焼くことでさらに全粒粉の香ばしさがアップします」。高級な牛肉でなくても、肉に格子状に切り込みを入れると柔らかく仕上がる、牛肉はあまり動かさずじっくりと焼き上げるなど、おいしくなるポイントも次々とアドバイス。
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野菜を加えて炒める際にも、さらに全粒粉をプラス。「とろみもついて、全粒粉に火が入ることで旨味と香ばしさが加わります。また、全粒粉が具材をコーティングしてくれるので、焦げつきにくくもなります。野菜炒めにも少量入れてみてください。私は薄焼き卵を作る時に破れないように小麦粉を加えたりしていたのですが、全粒粉に代えただけで、驚くほど風味に差が出ます」。
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「野菜の上に、ふたをするようにベーコンをのせます。ビーフシチューにベーコンって意外だと思うでしょうが、みなさんご存知の合びき肉を思い浮かべてください。合びき肉は牛と豚ですよね。この組み合わせはいい香りを出すんです。またベーコンの燻製の香りもつきますので、より香ばしくなります」。思わず、なるほどと頷いてしまう、おいしさの工夫に拍手!そこにトマトの水煮缶を加えて、後はふたをして20分間煮込むだけ。
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「煮込んでいる間に、最後の仕上げを。ちょっとしたひと手間ですが、ビーフシチューにカラメルを入れます。これが味わいに深みをもたらしてくれるんです。基本は砂糖と水ですが、私はまたまたここで、全粒粉を投入。香ばしさも加わって、まさに二晩寝かせた味に。家族にも、時間も手間もかけて大変だったんだよと、恩きせがましく言ってもバレません(笑)。もう本当に、なんて賢いんでしょ、全粒粉」。と、シチューやカレーはもちろん、煮込み系料理にぜひ試してみたい技を披露。
全粒粉で作るレンチンもちもちういろう
「本来、ういろうは米粉を使うのですが、全粒粉100%の生地で米粉に負けないもちもち感が堪能できるおやつです。水に粉と砂糖を加えて混ぜるだけですが、ありがちなのがダマになってしまうこと。でも、この「日清 全粒粉 パン用」はきめが細かくてさらさら。水にす〜っと溶けるから、さっと混ぜてザルで濾すだけで失敗知らずです」。
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耐熱皿にゆで小豆を敷き詰め、その上に生地を流してクランベリーをトッピングし、電子レンジ(600W)で8分間加熱。「全粒粉は小豆と相性抜群なので、和菓子作りに利用して欲しいです」。
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全粒粉100%の生地で、電子レンジで簡単に作れる和菓子スイーツ。「火も使わず、切り分けるところしか包丁を使わないので、小さなお子さまとも一緒に作れます」 。そして、「余談なのですが、今回のイベントに関わっているスタッフと縁があって。10年ぶりくらいに再会した方、近所に住んでいる方など。料理は人との出会いも紡いでくれるんだなあと。みなさんもぜひ作り続けてくださいね」。
YOMEちゃんが語ったエピソードが、料理の楽しさを広げてくれて一同感動。
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オンラインイベントならではのチャット質問
イベント開始から、チャットで参加者の喜びの声や質問がリアルタイムで寄せられていました。「トマト缶はホールでもOKですか?」「仕上げのソースは中濃やウスターでもいいですか?」などの質問に一つひとつ答え、また、「カラメル作りに全粒粉を加える際は火を止めてから?」の質問には、「はい、その通りです。伝えるのが抜けてましたね」と。このように即座に対応できるのもオンラインイベントならではのメリット。
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参加者には、小麦の表皮を日清製粉グループ独自の製法で小麦粉と同じぐらい細かく挽いた、機能性表示食品「日清 "カラダに、おいしいこと" ナチュブラン」と、ナチュブラン配合の機能性表示食品「日清 "カラダに、おいしいこと" 小麦ブラン香るホットケーキミックス」をサプライズプレゼント。
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この2品には、小麦由来アラビノキシランが含まれており、小麦由来アラビノキシランは善玉菌(酪酸菌)を増やすことで、腸内環境を改善することが報告されています。また、小麦由来アラビノキシランは食後の血糖値の上昇をゆるやかにすることが報告されています。おいしい健康生活に大いに活用してみてはいかがでしょう。
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約1時間のオンラインイベントで、パンをはじめ、料理に和菓子にと全粒粉の活躍ぶりを実感されたのではないでしょうか。「身近な食材として多彩なアレンジ料理を楽しんで」とYOMEちゃん。ご参加いただいたみなさん、どうもありがとうございました!
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YOMEさん
2005年7月から続くブログにファン多数。愛情あふれる料理や献立アイデアで各メディア、雑誌、レシピ本などで幅広く活躍中。
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