生野菜から温野菜まで、パンと合わせておいしさ広がる野菜のサンドイッチ講座
生野菜から温野菜まで、パンと合わせておいしさ広がる野菜のサンドイッチ講座

LESSON
5

野菜のサンドイッチ講座野菜のカナッペとムイエット

ランチタイムには野菜たっぷりのボリューミーなサンドイッチも良いですが、ワインと一緒にいただきたいのは一口サイズのカナッペやムイエットです。カナッペとはフランス語で小さなオープンサンドイッチのこと。食パンの薄切りを丸い型で抜いたものや、カナッペ用に焼かれた目の詰まったフランスパンの薄切りをトーストし、食材をのせたものが、おつまみや前菜としてたのしまれています。一方、ムイエットとはパンを細切りにしてトーストしたもの。朝食で、とろとろの卵に添えるのが定番ですが、ペースト類との相性もぴったりです。素材の味わいと色味を生かした野菜のペーストを合わせて、ヘルシーなおつまみオープンサンドをたのしみましょう!

にんじんとリコッタのカナッペ

材料(3枚分)
バゲット(8mmスライス)
3枚
リコッタクリーム※
30g
にんじんペースト※※
36g
ディル
少々
※リコッタクリーム(作りやすい分量)
リコッタ
100g
はちみつ
16g
ひとつまみ
粗挽き黒こしょう
少々
※にんじんペースト(作りやすい分量)
にんじん
1本(200g)
生クリーム(乳脂肪分42%)
1/2カップ
少々
白こしょう
少々
作り方
1. 1.

リコッタクリームを作る。
すべての材料を合わせ、よく混ぜる。

Point! ひとつまみの塩でリコッタチーズの味わいを引き立てる
イタリア生まれのリコッタは、低脂肪でさっぱりとした味わいの中にミルクの甘味が感じられるフレッシュチーズです。はちみつと同時にひとつまみの塩を加えることで、味がグッと引き締まります。黒こしょうは少し多めに加えるのがポイント。辛味と香りがアクセントになり、大人味のクリームになります。

2. 2.

にんじんペーストを作る。

  1. ① にんじんは皮をむき、3等分の長さに切り、太い部分はさらに縦半分に切る。
  2. ② 蒸し器で竹串がすっと通るまでやわらかく蒸す。
  3. ③ 生クリームと合わせてフードプロセッサーまたはハンドブレンダーで撹拌し、ペースト状にする。
  4. ④ 塩、白こしょうを加えて味を調える。

Point! にんじんはしっかり加熱する
にんじんは竹串を刺した時に、抵抗なくすっと通るくらいまでしっかり加熱しやわらかくしましょう。甘味が引き出され、なめらかなペーストに仕上がります。

3. 3.

バゲットは表面が乾燥する程度に軽くトーストし、リコッタクリームを1/3量ずつ塗る。にんじんペーストを塗り重ね、ディルの葉を添える。

Point! 素材の甘味を重ねる
リコッタクリームの甘味とにんじんペーストの甘味が重なることで、やさしくも奥行きのある味わいに仕上がります。ディルはごく少量でも、彩りと香りのアクセントとして効果的。できれば添えることをおすすめします。

枝豆のムイエット

材料(3本分)
角食パン(10枚切り/耳を切り落とし5等分に細長く切る)
3本
枝豆ペースト※
36g
枝豆(塩茹で/市販の冷凍品)
9粒
白こしょう
少々
※枝豆ペースト(作りやすい分量)
枝豆(塩茹で/市販の冷凍品)
正味100g
レモン果汁
大さじ1
少々
白こしょう
少々
エキストラバージンオリーブオイル
大さじ2
作り方
1. 1.

枝豆ペーストを作る。

  1. ① 枝豆はさやから出し、さらに薄皮をむいて計量する。
  2. ② ①とエキストラバージンオリーブオイル、レモン果汁を合わせてフードプロセッサーまたはハンドブレンダーで撹拌し、ペースト状にする。少し粗めに仕上げると素材感が引き立つ。
  3. ③ 塩、白こしょうを加えて味を調える。

Point! 薄皮をむくと上品な口当たりに
1粒ずつ枝豆の薄皮をむくのは手間ですが、この作業をすることで、粒感を残しながらも上品な口当たりに仕上がります。ハイパワーのブレンダーを使ってしっかりと撹拌する場合は、薄皮をつけたままでもなめらかに仕上げることができます。

2. 2.

角食パンは軽く焼き色がつく程度にトーストし、枝豆ペーストを1/3量ずつ塗る。枝豆を3粒ずつのせ、白こしょうをふる。

Point! 枝豆そのものを味わう
にんじんのカナッペはリコッタクリームを合わせましたが、こちらは枝豆ペーストだけを塗るのがポイントです。枝豆の凝縮した味わいをシンプルにたのしみましょう。

Memo

にんじんを電子レンジで加熱する場合
にんじんを電子レンジで加熱する場合

野菜は加熱方法によって、味わいや食感が変わります。にんじんペーストを作る時には、ひと手間かけて蒸し器でじっくり蒸すのがおすすめ。しっとり甘く仕上がります。

より手軽に作りたい場合は、電子レンジで加熱することもできます。大きさを揃えて切り、全体に軽く水をかけてから耐熱ボウルに入れましょう。加熱の際の乾燥を防げます。ラップはふんわりかけて、600Wでまずは3分加熱し、竹串を刺してみてから加熱時間を調整します。

便利な冷凍枝豆
便利な冷凍枝豆

一年中手に入り、程良い塩味がついている冷凍枝豆は、ペースト作りにおすすめ。解凍するだけですぐに使えるので便利です。旬の時期にはもちろんフレッシュなものを使ってみてください。よりおいしく仕上がります。