LESSON
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テーマ:たまごサンド基本のたまごサンド①煮たまごサンド
食パンのサンドイッチで一番人気が高いのは、たまごサンド!茹でたまごから作る自家製のたまごサラダは、ホッとするやさしい味わいです。マヨネーズから手作りすれば、シンプルでありながらもとびきり贅沢な、自慢の一品になります。その日の気分でたまごの茹で加減やカットサイズ、味つけを調整できるのも魅力ですね。
基本のたまごサンドの中でも、もっとも代表的といえる洋風のたまごサラダをはさむタイプは、サンドイッチ講座第一弾の中でご紹介しましたが、今回はひと味違う和風バージョンです。
ある日のこと。冷蔵庫に作り置きしていた煮たまごを見て、思いつきました。ごはんが進む煮たまごは、食パンにもきっと合うはず…!刻んだ煮たまごにマヨネーズ少々と漬け汁を合わせて煮たまごサラダを作ってみました。そしてパンに合わせたら大正解!!私の周りでもこの味にハマる人が急増中です。まずは一度、試してみてください。
見た目は普通のたまごサンドですが、食べてびっくり!お出汁の風味にホッとする和風味。ふんわりしっとりした食パンは少し厚めにして、煮たまごサラダはたっぷりはさみましょう。隠し味に辛子をひと塗りすると、味わいが引き締まります。
たまごは、下準備として、茹でる前にお尻(丸い方)を硬い所に軽く叩きつけて殻にヒビを入れておくと、むきやすくなります。
たまごを茹でる時は、ちょうど入るぐらいの小ぶりな鍋に、たまごがかぶる程度の水を入れ、タイマーを11分にセットして強火にかけます。沸騰後、1分ほどグラグラさせてから弱火にし、11分経ったら火からおろして冷水で急冷。たまご全体を硬い所にトントンと叩きつけてヒビを入れ、殻と白身の間に流水をあてるようにすると、するりと殻がむけます。
まずは、カツオと昆布の濃い目の出汁をしっかりと引きましょう!市販の出汁パックを使う場合は、出汁パックを多めに使うか煮立ってから鰹節を追加で投入します。
茹でたまごは特製漬け出汁で2分ほど軽く煮た後、そのまま漬けて一晩以上冷蔵庫に置きましょう。2〜3日後のさらに味が染み込んだものも美味です。
たまごサンドラバーにおすすめしたい道具。それは「うらごし網」です。うらごしというと、目の細かな網を通して滑らかにする印象がありますが、たまごサンド作りに使うのは粗いもの。私は4メッシュ(目の大きさ:6.35㎜)を使っています。
通常、うらごし網は、円い枠に替え網をセットして使いますが、たまごサンド用に家庭で使うなら枠は必要ありません。替え網だけをボウルにのせて使えば大丈夫。
茹でたまごを網にのせて、ギューッと押しつぶせば、あっという間にクラッシュたまごのできあがり!たくさん作りたい時に重宝します。
煮たまごサラダの味つけは、お出汁の香る特製漬け出汁とマヨネーズです。調味料を合わせる順番も大切です。
最初に加えるのは特製漬け出汁。たまごの黄身も漬け汁をしっかりと吸い込んで、ジューシーに香り高く仕上がります! その後、マヨネーズを加えて全体をさっくりと合わせてまとめるようにしましょう。
煮たまごサラダはべったりとパンに塗るのではなく、気持ちこんもりと中央に高さが出るようにのせましょう。パンの耳ギリギリまでのせず、1.5㎝ほど内側に留めます。
こうすることで、耳を切り落とす時に煮たまごサラダがはみ出さず、真ん中にボリュームのあるきれいな仕上がりになります。
パクチー好きのあなたにおすすめしたいのは煮たまごサンドのパクチーのせ!香りのアクセントが、食欲をそそります。
煮たまごの特製漬け出汁のお醤油を減らしてナンプラーをプラスすると、煮たまご自体がエスニックな味わいになり、さらにパクチーとの相性がUPします!
半割りの煮たまごを合わせると、見た目も味わいもダイナミックな印象に。煮たまご好きにはこちらも人気です。
また、煮たまごサラダを作る時に、均一に切ったものと大きめにランダムに切ったものを混ぜ合わせて、ざっくりとした感じに仕上げるのも◯。