7回に渡るサンドイッチ講座も、いよいよ最終回です。最後はデザート!ということで、女性に大人気のフルーツサンドイッチをご紹介します。
フルーツパーラーのフルーツサンドはとってもきれい。でも自分で作ると、おいしそうに作るのはとても難しい…そんな声をよく聞きますが、実は、フルーツの並べ方やクリームの量に、ちょっとしたポイントが満載なんです。
今回は、そのマル秘テクニックを伝授します!
フルーツサンドといえば、生クリームがおいしさの決め手です。そして、日本で一番人気のケーキは“いちごのショートケーキ”。いちごとクリームの組み合わせは鉄板です。
でも、スポンジケーキと食パンとでは食感も風味も全然違います。食パンよりもケーキの方がおいしいかも…フルーツサンドって、おいしいけど、食べているうちに飽きてしまう…ということはありませんか?実は私、フルーツサンドを食べると、何か物足りないし、途中で飽きてしまっていました。そこで、自分がおいしい!と思えるバランスを研究していてたどりついたのがこのクリームです。
ここではポイントをご紹介しますので、材料や分量は最後に記載しているレシピをご覧くださいね。
しっかりと泡立てた生クリームとマスカルポーネを半量ずつ合わせます。こうすることで、生クリームにリッチなコクとマスカルポーネならではの自然な甘みがプラスされて、ずっと食べていたい!と思える、とびきりおいしいクリームになりました。はちみつで甘みをプラスするのもポイントです。
さらに、隠し味程度にカスタードクリームを使うのもおすすめです。パンの片面だけに、少量のクリームを塗るとパンとの馴染みがよくなり、よりリッチな味わいに仕上がります。でもカスタードクリームをちょっとだけ作るのは大変。そんな時には、市販のシュークリームを使いましょう。コンビニやスーパーで売っているもので大丈夫。必要な量だけ中から出して、残りはそのまま食べてしまいましょう!
おいしいクリームはたっぷり塗りたくなりますが、控えめに必要な量だけ塗った方がきれいに仕上がります。まず1枚にはカスタード10gを塗り、その上にマスカルポーネクリームを20g塗ってからフルーツをのせます。もう1枚にはマスカルポーネクリームを15g塗ってはさみます。少ないように見えますが、しっかり馴染ませるとちょうどよく仕上がります。
フルーツの形を生かしたいので、カット方向を意識しながら並べるのが大切です。カットした時にいちごの丸さが出るように、三角サンドなら対角線状に並べ、四角いサンドにするなら横に並べます。切ってみるとこんな風に仕上がります。
いろいろなフルーツがたっぷり入ってとっても豪華。これも、カットする方向をよく考えながら、いろいろなフルーツが見えるように並べます。フルーツはできるだけ同じ厚さの6㎜程度にスライスし、少しずらしながら並べるときれいに仕上がります。
カスタードクリームの代わりに市販のチョコペーストを使います。まず、1枚のパンにマスカルポーネクリームを20g塗り、バナナを縦に2本並べます。もう1枚のパンにはチョコペーストを15g程度塗り、あればローストしたアーモンドダイスか細かく砕いたクルミをのせてはさみます。バナナがごろんと入った大胆なフルーツサンドは、子どものおやつにピッタリです。
最後にカットしますが、サンドイッチの中でも特に切るのが難しく気の抜けない作業です!
フルーツをはさんだら、切る前に手のひらで上側のパンをやさしく押さえてクリームとフルーツをしっかり馴染ませます。クリームとフルーツの間の隙間がなくなるように意識しながらも、パンはつぶさないように注意しましょう!この後すぐに切ることもできますが、ラップで包み30分くらい冷蔵庫で休ませるとクリームが冷えて切りやすくなります。どうしてもうまく切れない!という場合はこのひと手間をプラスすると安心です。
包丁はよく切れるものを用意しましょう。食パンサンドの場合は、波刃のパンナイフよりも牛刀の方が切りやすいです。私はフラットな刃のパンナイフ(写真中央)を使っています。
まずは耳を切り落とし、真ん中を切る時には包丁をお湯で温めて使うとクリームがまとわりつきません。一度切るごとに清潔なふきんで刃を拭くのも大切です。
さあ、おいしそうにできあがりましたね!
カスタードクリームにフルーツのピュレを加えてフルーツクリームにしてみたりするのもいいですね。生クリームを泡立てる時間がない時には、ハチミツで甘みをつけたマスカルポーネだけを使うのもなかなかです。
フルーツサンドもアイディア次第で組み合わせが広がります!季節のフルーツを使って、いろいろな組み合わせをたのしんでみてください。
*マスカルポーネクリーム(作りやすい分量)
① 生クリーム200mlに、てんさい糖(お好みの砂糖でも可)大さじ1を加えてしっかりと泡立てる。
② マスカルポーネ200gに、はちみつ大さじ1を混ぜ合わせる。
③ ①と②を合わせる。
※使う直前まで冷蔵庫でよく冷やしましょう。
7回に渡り、サンドイッチ作りのコツをたくさんお伝えしてきました。実際に作ってみて、いかがでしたか?
パンに具をはさむだけ。本来、サンドイッチはとても自由でシンプルな食べ物です。基本があれば、アレンジは自由自在。朝食に、お弁当に、おもてなしにも、毎日気軽にサンドイッチを!
この講座が、おいしく、たのしいサンドイッチライフのきっかけになればうれしいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!