STEP 1
おいしさのもとは、タンクローリーが運んでくる。
なるほどポイント
パスタに使われる小麦粉と、ケーキに使われる小麦粉は別のもの。
パスタには、デュラム小麦を粗挽きにした「デュラムセモリナ」が使われます。セモリナとは“粗挽き”のこと。天ぷらやお菓子に使われる小麦粉とは異なり、本場イタリアでは、デュラムセモリナを100%使用したものしか乾燥パスタとして認めないという法律も。ちなみに、生パスタにはデュラムセモリナではなく、普通の小麦粉が使われることが多いです。
小麦・小麦粉の基礎知識
STEP 2
真空状態で練り、生地の密度をギュッと高めて。
キラリと光る断面でわかる、密度の高さ。
真空ミキサーや、次の工程である成形で加える圧力によって、パスタの密度はとても高くなり、それが独特の歯応えを生み出します。どれだけ密度が高いかは、パスタを折った断面を見れば一目瞭然。ガラス状の光沢を持っています。これはうどんやそばには見られない、パスタならではの輝きです。ぜひご家庭のパスタで試してみてください。
STEP 3
高い圧力で押し出し、時間をかけてじっくり乾かす。
早ゆでスパゲティの秘密は、風ぐるま形状にあり。
普通のスパゲティよりも、ゆで時間がぐんと短い早ゆでスパゲティ。その秘密は、表面に入れられた溝にあります。断面を見ると風ぐるま形状になっており、これにより表面積が増え、お湯がしみこむスピードが速くなるため、短時間でゆであがるのです。しかも、ゆでている間に溝は閉じて丸くなるので、食感は変わりません。試行錯誤の上にたどりついた、自慢の技術です。
研究成果「早ゆでスパゲティ」
STEP 4
厳しいチェックを経て、さあ、皆様のもとへ。
江戸時代末期から、日本でもパスタが食べられていた?!
いまではすっかりおなじみのパスタですが、日本に入ってきたのは、江戸時代末期。その頃はまだ、横浜に住んでいた外国人だけが食べていたそうです。明治・大正時代には、一部のレストランで提供されていたものの、まだまだ高級品でした。一般の人たちにも広がったのは1955年。マ・マーマカロニ(当時、日本マカロニ)による大量生産が開始され、日本のパスタ元年と呼ばれています。
パスタの歴史・文化
Web工場見学トップへ
小麦粉ができるまで