ウェルナビ×&Premium Vol.2
アクセサリーデザイナー山本亜由美さんのリフレッシュのための7つのメソッド
忙しい日々を送っている現代人にとって、日常的にリフレッシュできることはとても重要。だけどその方法は人それぞれで、ゆっくり眠るという人もいれば、旅に出たり、音楽を聴いたりするという人もいるかもしれません。アクセサリーデザイナーとして活躍している山本亜由美さんは、自宅で集中して作業をするため、終日、人と喋らずに過ごすこともあるとか。そんな山本さんのリフレッシュ方法は、心や体を休めるよりも、とにかく好きなことを夢中ですること。山本さんのオフタイムをととのえるための7つのメソッドをご紹介します。
忙しい日々を送っている現代人にとって、日常的にリフレッシュできることはとても重要。だけどその方法は人それぞれで、ゆっくり眠るという人もいれば、旅に出たり、音楽を聴いたりするという人もいるかもしれません。アクセサリーデザイナーとして活躍している山本亜由美さんは、自宅で集中して作業をするため、終日、人と喋らずに過ごすこともあるとか。そんな山本さんのリフレッシュ方法は、心や体を休めるよりも、とにかく好きなことを夢中ですること。山本さんのオフタイムをととのえるための7つのメソッドをご紹介します。
山本亜由美
証券関連会社に勤めながら、独学でアクセサリーの制作を始め、1999年にアクセサリーブランド〈murder pollen〉を設立。植物や昆虫、動物などをモチーフに、一点もののアクセサリーを作っている。作品展での植物を使ったインスタレーションは圧巻。
http://www.murderpollen.jp/ Instagramは @leonardo_abc_
1 凝った料理を作る
2 花を買って飾る
3 猫の存在を感じる
4 漫画を読む
5 1日に何度もお風呂に入る
6 散歩に行く
7 小さな買い物をする
山本さんの7つのメソッドは心理学的にも効果的?
臨床心理士の宮本典子さんに、山本さんの7つのメソッドについて、心理学的観点から検証していただきました。
「山本さんは自分が好きなものがとてもはっきりしていて、それらを見たり、触れたりすることでほっとする、ということを知っている。ストレスに対する対処法(コーピング)が上手にできていると感じます。後悔しないように小さな金額の買い物でストレスを発散する、ということも、自分のことをよくわかっているからこそ。日常的にストレスコーピングを取り入れていて、セルフケアが上手ですね。
疲れている時に、あえて凝った料理を作ったり、大量の漫画を読んだりということも、実はマインドフルネスにつながっています。マインドフルネスとは、簡単に言うと"今、ここ"に集中することで先の不安や後悔から距離を置きましょう、"今、ここ"に意識を向けることで心を安定させましょう、という方法。人は常に、明日の仕事のことや、先週あった嫌なことなどについて考えてしまいがち。"今、ここ"に集中することはそう簡単ではないのですが、山本さんのように集中して無我になるということは、マインドフルネスにとても効果的なのです。心が安定すると、自身の本来の創造性や知性につながることができると言われています。なにかに夢中になることが、次なる創造性を生む。徹夜して漫画を読むなんていう一見、疲れる行為も、山本さんにとっては座禅と同じような効果があるのではないでしょうか。
お風呂に入ることは、筋肉を弛緩させる効果がありますね。体は心と密接につながっているので、自然と心もリラックスできるのです。また、水で流すというイメージも、疲れを流していくような心理的な効果があるのかもしれません。
アニマルセラピーというものがあるくらいですから、動物の存在が人に与える影響ははかりしれません。ただ、山本さんにとっての猫の存在は、アニマルセラピーとは違った意味があるように思います。人間は社会的な生き物で、一人では自分の存在を確認することはなかなか難しい。だから部屋の中に自分以外の存在を感じること、自分以外の存在に想いをはせることで、自分の存在を確認し、安心を得ているのかもしれませんね。
なにがストレス軽減になるかは本当に人それぞれで、自分にとってのストレスコーピングを知っていることが大切。そのためには、自分と会話をして、自分に必要なことを知ること。時には人のアイデアを聞いて、いろいろなトライアンドエラーを繰り返すことも大切なことなのです」
宮本典子
臨床心理士、公認心理師。都内精神科クリニック、中・高・大学のスクールカウンセラー、企業の産業カウンセリングなど、20年以上、さまざまな場所で幅広い世代を対象に心理臨床経験を積んでいる。
記事制作/マガジンハウス「&Premium」編集部 出演/山本亜由美 解説/宮本典子 撮影/山田 薫 取材・文/藤井志織