この国の、約4割を支える責任。
まじめですね、とよく言われます
それはきっと、「食の安心」を支えるという日清製粉の責任感に由来しているのかもしれません。
日清製粉株式会社は、国内小麦粉の販売シェアNo.1、約4割を担う企業として、業務用小麦粉を中心に、ふすま・胚芽などの小麦連産品、ライ麦粉などの原料素材を供給。街のベーカリーから世界規模のメーカーまで、さまざまなお客様と向き合い続けています。
小麦は米に次ぐ主要食糧として、長らく日本人の食卓を支えてきました。農林水産省によると、小麦の1人当たりの消費量は年間29.0kg(1965年度)から31.7kg(2020年度)※。小麦は常に人々から必要とされてきました。
「私たち(日清製粉)の仕事が止まれば、食糧危機にもつながりかねない、そんな危機感を持って事業に取り組んでいる」、日頃そのように語る社員も多くいます。日本の食を支えている、そんな責任と誇りが日清製粉には根づいています。
※ 農林水産省「令和4年度食糧需給表(概算)」令和5年8月7日公表
日清製粉グループは「信を万事の本と為す」という社是のもと事業に取り組んできました。社是には、創業者である正田貞一郎の「事業は常に社会と結ぶことを念頭に。自分一人が儲けることを考えると事業はけっして長続きしない。すなわち信は万事の本である」という想いが込められています。社会や生活者のために、という意識は現在も社員一人ひとりに浸透しています。
「なくてはならないもの」を探し、つくり、あらゆる人のもとへ
いまや日本人の食卓で「あたりまえ」となった食品の中には、実は日清製粉が大きな役割を果たして普及したものも多く存在します。
例えば、食卓でおなじみの冷凍麺。実は、その特許技術は日清製粉が開発したものです。さらに自社の特許※を広くお客様に公開することで、市場の創出に貢献してきました。日清製粉は、小麦粉の安定供給を担うとともに、新しい市場を開拓し、食文化の発展に積極的に取り組んでいます。
※ 特許第1111099号:特許登録1982年8月31日
このように小麦粉づくりにとどまらず、新しい食文化の創造に常にチャレンジし続けています。本格ナポリピッツァ・レストランを自社で運営することでナポリピッツァのおいしさを世間に広め、また、つけ麺を市場に広げるべく、つけ麺専用粉の開発も行ってきました。
そんな日清製粉が、いま目指しているのは、健康になるために我慢して食べるのではなく、食べたくて選んだおいしい食事が健康にも寄与する未来の実現。
小麦粉から人々の健康的な暮らしをサポートしたい、思いから生まれたのが食物繊維を豊富に含んだ高食物繊維小麦粉「アミュリア」です。日清製粉は2020年に、業務用高食物繊維小麦(ハイアミロース小麦)の日本における独占輸入・販売権を獲得しました。「アミュリア」は、その高食物繊維小麦を原料とした製品で、いつもの小麦粉製品と変わらないおいしさを楽しみながら、毎日の食事で不足しがちな食物繊維を手軽にとることができる、革新的な小麦粉です。例えば日本人女性の食物繊維摂取量は、摂取目標量※1と比べて約3g不足している※2といわれていますが、「アミュリア」を使った食パン1枚でその不足量を補うことができます。※3
この「アミュリア」をはじめ、日清製粉は常に、次の時代の「なくてはならないもの」づくりに挑戦しています。
※1 厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020年度」
※2 厚生労働省「平成30年国民健康・栄養調査報告」
※3 「アミュリア」100%配合で製造した場合の一例、副材料の配合や製造条件によって異なります
世界を舞台に食の未来を創造する挑戦
国籍が違っても、文化が違っても、パンやパスタを食べて「おいしい」と感じる気持ち、おなかが満たされて、心もあたたかくなるという感覚は、世界中の皆が同じはず。食べ物は、文化を超えて人々を笑顔にしてくれる、世界にとっての「なくてはならないもの」です。
世界を舞台に食の未来を創造する挑戦として、日清製粉は事業のグローバル展開を積極的に進めています。
現在、日清製粉は海外子会社を、アメリカ、カナダ、オーストラリアをはじめ、タイ、ニュージーランドの5カ国に展開。その周辺地域を含め、存在感を向上させています。海外の生産能力はすでに国内の約1.4倍(約11,000トン/日)の規模まで拡大。各国の小麦粉生産能力は、日本・オーストラリア・ニュージーランドでNo.1。タイ・カナダではNo.4、アメリカはNo.5となっています※。
日清製粉は「食の未来を創造する世界No.1の製粉企業」を目指し、これからも世界を舞台に「なくてはならないもの」づくりに挑戦していきます。
※当社調べ(2023年1月時点)