生野菜から温野菜まで、パンと合わせておいしさ広がる野菜のサンドイッチ講座
生野菜から温野菜まで、パンと合わせておいしさ広がる野菜のサンドイッチ講座

LESSON
1

野菜のサンドイッチ講座きゅうりのサンドイッチ

野菜のサンドイッチとして、絶対に外せないのは“きゅうりだけ”のサンドイッチです。イギリスのティーサンドイッチの一品として基本のキューカンバーサンドを以前にもご紹介しましたが、今回はその続編として、きゅうりの切り方、調味方法、はさみ方を変えたアレンジをご紹介します。

1品目は、基本のキューカンバーサンドをさらに上品に、きゅうりの皮をむき、バターとサワークリームを組み合わせてディルの香りを添えた繊細なもの。2品目は、香ばしくトーストした山型食パンにマヨネーズをたっぷりと塗り、塩もみきゅうりをふんだんにはさんだもの。

食パンと“きゅうりだけ”のシンプルな組み合わせでも、仕上がりの印象はまったく違い、それぞれの魅力があります。基本のキューカンバーサンドも含め、食べ比べてみるといろいろな発見があるはず。お気に入りのレシピを探してみましょう!

きゅうりとサワークリームのサンドイッチ

材料(1組分)
角食パン(12枚切り)
2枚
サワークリーム
15g
有塩バター
10g
きゅうり
1/2本(50g)
ディルの葉
少々
少々
白こしょう
少々
作り方
1. 1.

きゅうりは皮をむき、スライサーで2mm厚さの輪切りにする。

Point! きゅうりの皮をむく
きゅうりの皮は硬く、特有の青臭さがあります。それもおいしさのうちですが、ここではより繊細な味わいをたのしむために皮をむいています。皮の香りや食感、濃い緑色を生かしたプレーンなキューカンバーサンドと食べ比べてみましょう。

2. 2.

角食パン1枚の片面に有塩バターを塗り、きゅうりとディルの葉をのせ、塩、白こしょうをふる。もう1枚の片面にはサワークリームを塗る。

3. 3.

2枚の角食パンを合わせ、手のひらで上から全体をやさしく押さえて具材とパンを馴染ませる。耳を切り落とし、3等分に切る。

Point! 耳を切って上品に仕上げる
おいしい食パンは耳までおいしいものです。そのため、耳を切り落とすのはもったいないような気もしますが、耳の硬さや香ばしさは主張が強いので、ここでは軟らかいクラムだけを使って繊細な味わいに仕上げます。好みもありますので、耳なしと耳ありを食べ比べてみるのも良いでしょう。

塩もみきゅうりのトーストサンド

材料(1組分)
山型食パン(10枚切り)
2枚
マヨネーズ
20g
きゅうりの塩もみ※
下記の全量
少々
白こしょう
少々
※きゅうりの塩もみの材料
きゅうり
2本(200g)
塩*
4g
*きゅうりの重量に対して2%の塩が目安です。多く感じますが、水分をしぼる時に塩も流れるため、最終的には程良い塩加減になります。使用する塩にこだわるとおいしく仕上がります。精製塩を使用する場合は、量を控えめにしましょう。
作り方
1. 1.

きゅうりの塩もみを作る。

  1. ① きゅうりは薄切りにする。
  2. ② ボウルに入れ、塩を全体にもみ込む。
  3. ③ 15分ほどおき、水分をしっかりしぼる。

Point! きゅうりの塩もみ
きゅうりは水分が90%以上あり、塩もみをすると水分がどんどん出てくるので、力を入れてギュウギュウしぼり出すのがポイントです。時間がある時は、一度しぼったものを冷蔵庫に半日おいてさらにしぼると、しっかりとした食感を出せます。

2. 2.

山型食パンは軽く色づく程度にトーストする。

Point! トーストのベストな焼き加減
トーストサンドのパンは、軽く色づき、表面はパリッとして内側には水分が残っている状態がベスト。表面が焼き固められることでたっぷり具材をはさんでもパンがつぶれず、組み立ても容易に。カリカリにするとパンと具材が馴染みにくくなるので注意しましょう。

3. 3.

片面にマヨネーズを半量ずつ塗り、1枚の上にしっかりと水気をしぼったきゅうりの塩もみをのせ、塩と白こしょうをふる。

Point! マヨネーズはたっぷりとパンに塗る
シンプルな組み合わせなので、マヨネーズは重要な構成要素です。マヨネーズの酸味とコクがパンの香りときゅうりの味わいをつなぎ、バランスの良いおいしさに仕上がります。

4. 4.

もう1枚の山型食パンではさみ、4等分に切る。

Point! 山型食パンの切り方
山型食パンは耳の香ばしさもおいしさのうち。なので耳ごとたのしみましょう!正方形に近い角食パンと比べると縦長なので、4等分に切ると食べやすい大きさになります。