酢は米酢(京都の千鳥酢がおすすめ)か、お好みのヴィネガーで。
ナスのマリネはたくさん作って常備しておくと便利です。
ぽっかり予定の空いた週末は、相棒の犬を連れて、それとも家族や友達を誘って、すぐそこの公園までサンドイッチを持って出かけよう。
好きなパンに好きなものを好きなだけ、自分と誰かのためだけに、心をこめて、それが家でつくるサンドイッチのいいところ。
トマト、ルッコラにモッツァレラチーズ。
陽気なイタリアンカラーにもうひとつひっそりとつめたい紺色のナスも、かさねよう。
蒸し暑い季節、オリーヴオイルでトロリと焼いてマリネしたナスは夏の感触。サンドイッチの名脇役。準備しておけばすべては5分で仕上がる。そう、たったの5分!
パンはもっちりしたチャバタ、小さなフォカッチャ、カリっと焼いたイングリッシュマフィン、それとも、軽やかな空気感のパン・ド・カンパーニュ。
どんなパンでも、お気に召すまま。だってここは21世紀の日本だもの。
わたしたちは新しいパン食文化の最先端にいる。
イタリアの発泡水の壜に緑が揺れて、いつものベンチからの眺めが、遠い旅先の風景に変わる。わたしたちはいつでも、そこに行くことができる。
おいしいパンがあったら、サンドイッチを作って出かけよう。そしてどうぞ、素敵なランチタイムを。
パンとそのまわりの人々を取材、All Aboutで情報発信中。Bread+something good(パンと何かいいもの)をテーマに関連企画のコーディネート、執筆多数。
著書『日々のパン手帖~パンを愉しむsomething good』他