外でごはんを食べるとなんで美味しいのだろう?
山登りやキャンプをライフワークとしている私は外でごはんを食べることが多いのですが、毎回そんなことを考えてしまいます。
じっくり時間をかけて作るダッチオーブンや焚火料理はもちろんのこと、適当に切った野菜にごま油と塩をふって食べる簡単なおつまみだって家で食べるよりも3割増で美味しく感じるのは、外という環境がそうさせているとしか思えません。
9月に入り朝晩が少し涼しくなってくると、無性に外でごはんが食べたくなります。
この日も旦那をさそって近くの河原までぶらりブランチ。前日に買っておいたバゲットにバーナーで軽く炒めた野菜と豆をはさむだけの簡単サンドイッチですが、家で作ってくるよりもその場で調理した方が断然美味しい!
食後にミルで挽いたコーヒーを丁寧にドリップすれば、どんなカフェやレストランでも食べることのできない特別なブランチになります。
旦那と2人、美味しいね、楽しいね。と話していたら、「そうか、外で食べるごはんは、その場に一緒にいる人や、まわりの木々の気まで一緒に食べるから美味しいんだ」とやっと気付く事ができました。
近くの河原までのお散歩も、大好きな人と美味しいサンドイッチがあれば、何倍も素敵なスペシャルイベントになるはずです。
さてみなさんは誰とお散歩パンしますか?
玄米菜食とアウトドア料理を得意とする料理研究家。井の頭の自宅で cha.na 料理教室を開く。著書に「山戸家の野菜ごはん」シリーズ全3部(マーブルブックス)、「1バーナークッキング」(大泉書店)。アウトドアユニットnoyamaとしても活動し、共著に「つながる外ごはん」(小学館)がある。