パン食系女子の、おいしい合い言葉。お散歩パンしよう!私のおすすめMAP
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今月のお散歩マスター

森本久美子さん
テレビ新広島の人気番組「ひろしま満点ママ」などで活躍中。パンが大好きなフリーアナウンサー。

カープやサンフレッチェに夢中の「スポーツを愛する街」。縦に流れる6本の川が美しい「癒しの街」。そして、世界遺産(原爆ドーム)の下で「平和を祈る街」。そんな広島のおいしいパン屋さんやおすすめのスポットを、自身もパンが大好きというフリーアナウンサーの森本久美子さんが案内してくれました。

今回のお散歩スポット

広島アンデルセン

広島アンデルセンがあるのは、平和記念公園のレストハウスに次いで被爆地に近い被爆建物(現在使用中のもの)としても知られている歴史的建造物。1階はベーカリーを中心とした小さな街のようになっていて、スペイン産のレンガ約4000個が積み上げられた直径4.5mもの巨大な石窯がシンボルです。ベーカリーでは、この石窯で焼き上げた石窯食パンやヨーロッパの伝統的な食事パン、デニッシュペストリーなど、常時110~120種類ものパンを提供。ほかにもチーズやソーセージ、デリ、ワイン、さらにはお花までが揃い、「パンを中心とした食文化の提案」を続けています。

- 森本さんからひと言
「広島を代表するベーカリーです。本通に行った時は必ず立ち寄り、パンの香りに包まれる幸せを感じています。いつ行っても新しい発見や感動があるし、パンがとってもおいしいのはもちろんのこと、そのほかのアイテムのセンスも素敵。たびたびフェアも開催されていて、新しいハーブティーを教えていただいたこともあるんですよ」

- お店おすすめ
『石窯パン オ ルヴァン』
自家製酵母を使い、石窯でじっくりと焼き上げたこのパンは、ほのかな酸味が特徴。確かな旨味を感じるしっかり焼かれた外側と、もっちりとした内層とのコントラストが絶妙です。シチューやポトフなどの煮込み料理やチーズに合わせると、さらにおいしさが引き立ちます。

『ダークチェリー ペストリー』
デニッシュの中のデニッシュ。アンデルセンでも抜群の人気を誇る定番スイーツパンです。サクッとしたデニッシュ生地と爽やかな甘みのダークチェリー(シロップ漬け)との相性はばっちり。甘味と酸味が織りなすハーモニーをぜひ体験してみてください。

広島県広島市中区本通7-1
TEL 082-247-2403(代表)
営業時間 ベーカリーマーケットフロア10:00~20:00 (朝食7:30~)
アンデルセンキッチン 11:00~21:30 (LO21:00)
不定休

アロフト パセーラ店

広島のまさにど真ん中にある「基町クレド・パセーラ」は、おしゃれなお店が一堂に集うハイセンスタウン。そのシンボルでもある巨大ビジョンを横目に見つつ、エスカレーターで地下1階へ下りると、焼きたてパンの香りが漂ってきます。アロフトは広島県内に6つの店舗を持つベーカリーですが、その全てが店内に窯を持ち、生地の仕込みから焼き上げまでを行っています。クリームパン用のカスタードなども手作り。そんな愛情たっぷの手作りパンの数々が、「アロフトのパンでなくちゃ」というファンの方の心をしっかりつかんでいるようです。

- 森本さんからひと言
「私の行きつけです!お惣菜パンがおいしく、私のエネルギー源。おなかがすいた時、ガッツリとパンを食べたいなって思った時、自然とアロフトに足が向いてしまいます。仕事終わりに寄って“帰ってから食べるパン”と“明日の朝食用の食パン”、夜・朝2食分を買って帰ることもしばしば。イタリアンテイストのサンドウィッチもおいしいですよ」

- お店おすすめ
『バジルチキン』
9年前のオープン以来、不動の人気No.1。フランスパンの上にチキン、チーズ、玉ねぎ、バジルソースをのせて、こんがりと焼き上げます。ひと口食べると、バジルの香りが飛び込み、続いてチーズのコク、玉ねぎ、チキンと、おいしさが広がります。人気商品だけに、お店に並ぶとすぐに売り切れてしまうとことも。

『カレーパン』
パセーラ店はビジネス街のど真ん中だけに、昼時はランチ利用の方が大勢訪れます。そのため、お惣菜パンにも力を入れているのですが、中でもカレーパンはオススメ。サクッした生地で包まれた、スパイシーで芳醇なカレーも手作りです。疲れやストレスをこのカレーパンで吹き飛ばしていただけると嬉しいです。

広島市中区基町6-78 NTTクレド基町ビル パセーラB1
TEL 082-502-3350
営業時間 8:30~21:00(カフェLO20:30) パセーラに準じて休
※パセーラのホームページ(http://www.pacela.jp/event/)でご確認ください。

Mehl (メール)

広島市西部の住宅街の中、細い路地の先に突然現れる、鮮やかなブルーの壁に白い文字で「Mehl」(ドイツ語で粉)と記されたこのお店は、広島でも知る人ぞ知る名店。オーナーの田頭享シェフはドイツ国家資格「製菓マイスター」の所有者で、ドイツ農業協会主催の国際食品品質協議会で2度にわたって金賞を受賞した名人です。パン製造主任の日高晃作さんもドイツでパンづくりを身につけた製パンマイスター(こちらもドイツの国家資格です)。2人の名人がプロデュースするドイツパンは、麦本来の旨味が凝縮された、素朴な中にも力強さを持つ逸品ぞろいです。

- お店おすすめ
『いちじくシュトロイゼル』
お店のある辺りは、昔からいちじくの産地として知られる町。そんないちじくのジャムをふんだんに使いました。しっとりというよりもむしろ、サクッとした独特の感覚が心地よく、バターといちじくジャムが美しく調和しています。ジャムは季節によってレモンジャムなどに変わります。その時季の味わいを、おいしい紅茶と共におたのしみください。

『ブレッツェル』
ドイツパンの定番。太い部分は外はパリッ中はしっとりの食感、細い部分はカリッとしたスナックのような感覚、と1つのパンで2種類のおいしさが味わえます。表面に岩塩の風味があり、ビールとの相性は抜群。スティックタイプにして練乳バタークリームを絞り、岩塩をふった『ブッターブレッツェル』も、そのあまじょっぱさで人気です。

広島市西区古江東町9-24
TEL 082-274-3108
営業時間 7:00 ~ 18:30 水曜休+第3または第4火曜休(4月~10月)
※ホームページ(http://felderchef.com/mehl/#mehloff)でご確認ください。

gulamour pain(グラマーペイン)広島店

2001年のオープン以来、いつもたくさんのお客さんがつめかけている大繁盛店。お店の前には大きなパラソルとベンチ・テーブルがあり、買ったばかりのパンとコーヒーでランチをたのしむ人も少なくありません。確かな素材で作られたパンはおいしく、種類も豊富でリーズナブル。また、パンをこねる職人さん、工房から漂う香ばしい香り、窯から次々と取り出されるパン、カウンターやテーブルに並べていく店員さんなど、お店全体が活気にあふれており、いるだけで思わずワクワクした気分に。この空気感を味わえることもグラマーペインの魅力なのかも知れません。

- お店おすすめ
『クロワッサンショコラ』
使用しているのはフランス産のチョコレート。この甘過ぎず、かといって苦くもない味わいが、サクサクとした生地と絶妙なハーモニーを奏でます。そしてどこか、子どもの頃に食べたチョコパンを感じさせる、親しみのあるおいしさ。小腹が空いた時には、このパンとコーヒーでちょっとひと休みしませんか。

『明太子とフランスパン』
香ばしく焼き上げたフランスパンに、明太子がこれでもかというぐらいギッシリ。幻の逸品とされる入手困難の明太子を博多から買いつけ、ふんだんに使用しています。しっかりと焼き上げられたフランスパンと極上の明太子の相性はバッチリ。朝食に、ランチに、ミルクティーやカフェオレといっしょにどうぞ。

広島市佐伯区八幡東4-31-23
TEL 082-929-8081
営業時間 7:00~20:00 水曜休
※パンが売り切れて19:00ごろ閉店となることもあります。

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京橋川河岸緑地

広島駅や比治山公園に沿ってゆったりと流れる京橋川の河岸は、地元の人たちもあまり知らない隠れスポット。ウオーキングコースが整備され、緑豊かな葉を広げる樹々の下をのんびりと歩くことができます。街の真ん中を流れているのに、この川沿いの空気はむしろ静寂。たおやかに流れる京橋川の流れを視覚や聴覚で感じつつ、お気に入りの風景を見つけたら、ベンチに座ってちょっと一息。広島が川の都であることを、京橋川は静かに教えてくれます。

- 森本さんからひと言
「街の中心を流れている川で、本当に便利な場所にあるんです。こんなに美しい川の、四季折々の豊かな風景を感じることができるのは、幸せですよね。その川のそばを、路面電車がゆっくりと走っている。それもまた、広島らしくて好きです」

広島市南区 比治山公園付近
TEL 082-250-8935(広島市南区・地域起こし推進課)

平和記念公園

広島の象徴。世界遺産の原爆ドームから元安川沿いを下って元安橋を渡ると、現在使われている建物としては最も爆心地に近いレストハウスが。そこからの川沿いは、広島で最も美しい風景の一つかも知れません。春には桜の花が咲き誇り、夏には葉をつけた木々が強い日差しから人々を守り、秋から冬にかけては、しっとりと落ち着いた空気に包まれます。慰霊碑や平和の灯がある公園中央を歩き、原爆資料館で歴史を再確認して、静かに流れる川を見ながらパンをひと口。きっといつもよりそのおいしさをかみしめたくなることでしょう。

- 森本さんからひと言
「たくさんの国々から人が集まる、広島にとって特別な場所です。あまりに大切な場所のせいか、8月6日の原爆祈念日やお花見の時以外は、地元の人間でも意外と足が遠のきがちでした。でも最近は、周辺にカフェが立ち並んだりして、広島の若者にとっても身近な場所になりつつありますね」

広島市中区中島町・大手町1丁目
TEL 082-504-2390(広島市・緑化推進部)

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電光石火 駅前ひろば店

広島駅北口から歩いてすぐ。広島の新しいお好み焼きのメッカとなりつつある「ひろしまお好み物語 駅前ひろば」の中でも、大きな注目を集めているお店です。卵で外側を包まれ、こんもりと盛り上がった姿にまずビックリ。野菜を押し付けず、あくまでふっくらとした食感を大切にしたこのお好み焼きは、まさに革命的です。まるでオムレツのような『電光石火』もおいしいけれど、半熟の目玉焼きを載せた海鮮たっぷりの『夢』もまた美味。下からの熱で半熟から少しずつ黄身が固まっていくため、自分の好みのタイミングで卵を食すことができるのもうれしい。

- 森本さんからひと言
「オムレツ的というかオムライス的というか、とにかく驚きのお好み焼きです。かき混ぜた卵を焼き上げ、それでお好み焼きをうまく包んで仕上げます。ふんわりとした食感が素敵で、今、一番はまっているお好み焼き屋さんかも知れません。こんなお好み焼きは、広島でも珍しいんですよ」

広島県広島市南区松原町10-1 フルフォーカスビル6F
TEL 082-568-7851
営業時間 10:00~23:00 (LO22:45) 無休

ギャルリ青鞜(せいとう)

広島駅から少し歩いた路地の先に、30年近くたたずんでいるギャラリー。地元の作家や東京で頑張っている若手アーティストの作品を中心に取り上げるこの画廊では、絵画だけでなく版画やランプシェードまで、幅広い芸術作品を展示。企画性にあふれた展覧会を積極的に開催して、芸術ファンの注目を集めてきました。ここではコーヒーなどのカフェメニューのほか、ランチタイムには「親子丼」「海鮮丼」などの和食メニューも提供。ゆったりと食事しながら気軽に芸術をたのしんでほしいというオーナー・有田志津香さんの気配りです。パンを持ち込んでもいいそうです。

- 森本さんからひと言
「実はこちらで働いている方(木工の作品やランプシェードを創っているアーティストさんでもあります)と先日、知り合うことができたのですが、とても素敵な方なんです。その方のような若くて情熱的な作家さん達がこのギャラリーに出入りされ、ゆったりとお茶をたのしまれているようですよ」

広島市南区西蟹屋1丁目1-46-2
TEL 082-262-5210
営業時間 11:00~18:00 不定休

VINCENT & MIA(ヴィンセント&ミア)

人とは違う感覚やセンスが集まる中町から、独特の視点でファッションを見据え、9年にもわたってライフスタイルを提案し続けてきたのが、このお店。店名の由来(「パルプ・フィクション」の登場人物の役名)となったタランティーノの映画のように、メジャーとアンダーグラウンド、伝統と流行が混在した感覚がこのお店の空気感。一方で、決してデザインばかりを重視するのではなく、縫製のクオリティや価格バランスも重視。「3~5年は確実に着ることができる商品を提供したい」という菅正道オーナーの考え方こそ、VINCENTが愛され続ける秘訣なのかも知れません。

- 森本さんからひと言
「広島でも注目のセレクトショップで、菅さんは『WWD JAPAN』というファッション業界紙で"全国のすごいバイヤー41人"の1人に選ばれたほど。ファッションを中心としたイベントを開催したり、スタイリング講座を開いたり、幅広い活動でも目を引くお店で、メンズもレディースも素敵な服が揃っています」

広島市中区中町 5-1 naganuma bld2 1f
TEL 082-247-6023
営業時間 12:00~20:00 水曜休

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※掲載している情報は2012年10月30日現在のものです。