社会の健康を支えるには
まず社員から!
日清製粉グループの健康経営とは?

社会の健康を支えるにはまず社員から!

注目が年々高まっている「健康経営」。
日清製粉グループでは、社員の健康を会社の最優先事項の1つとして考え、
社員が自ら活き活きと活躍できるよう支援を始めている。
「健康」を支え「食のインフラ」を担う企業としての「健康経営」への想いや取組みを、
推進担当である遠藤さんに聞いた。

※ 従業員等の健康管理を経営的な視点で考える戦略的な取組み。従業員の活力や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、
結果的に業績向上や株価向上につながると期待される(経済産業省HPより)

遠藤 正憲遠藤 正憲

PROFILE

株式会社日清製粉グループ本社総務本部 総務部 主査 健康経営推進担当

遠藤 正憲

2018年入社。学生時代には陸上部に所属し、毎日20~30km走ることが日課だった。現在では1日1万歩を目標として歩くことで健康を目指している。

大人気!しっかり食べて健康志向の
「スマートミール」

スマートミールスマートミール

日清製粉グループ本社、神田錦町本社ビルの社員食堂。定食やカレー、麺類等、豊富なメニューが揃い、お昼時は社員でにぎわっている。

2つある日替わり定食のうち、A定食が「スマートミール」。実はこれが健康経営の取組みの1つだ。「スマートミール」は、「健康な食事・食環境」コンソーシアムが認証する定食だ。主菜と2つの副菜にご飯、と男性も満足できるボリュームがありながら、カロリーや塩分は控えめ。野菜もたくさん摂れるバランスの良い献立になっている。社員からの評判は上々で、日によっては早々に売り切れてしまい、提供食数を増やしてほしいという声も上がる。

この「スマートミール」定食は神田錦町本社ビルのほかに日本橋小網町ビルの社員食堂でも提供している。この地区のBMI値の平均が少し高めだったことから、よりヘルシーな食事を提供したいと考え、始めたものだ。食品メーカーなので、おいしさを保ちながら健康志向のメニューにしたいとの思いから、食堂会社の方々の協力も得て実現した。

グループの健康経営推進を担当する遠藤さんは、こう語る。

「当社グループは『健康で豊かな生活づくりに貢献する』を企業理念とし、主要食糧の安定供給という社会的使命を担っています。その企業理念の実現を支える従業員を食事面でも支えていきたいと思っています。」

このほか、食物繊維が多く摂れる「全粒粉入りうどん」を神田錦町本社ビル・日本橋小網町ビルと各地の工場の社員食堂でも提供。また過去には、「内臓脂肪をためにくい食事プログラム」の開催や、野菜の入ったスムージーを間食代わりに提供するなど、社員食堂を通した施策を進めてきた。

※ 特定非営利活動法人日本栄養改善学会、一般社団法人日本糖尿病学会等、13の学会から構成されるコンソーシアム。神田錦町本社ビル及び日本橋小網町ビルは「健康な食事」(通称:スマートミール)を提供する「健康な食事・食環境」の認証を取得している

「健康」を支え「食のインフラ」を
担う企業だからこそ

日清製粉グループが健康経営に本格的に力を入れ始めたのは、2019年。それまでも健康・安全衛生の取組みには力を入れてきたが、長期ビジョンの目指す姿として、“未来に向かって「健康」を支え「食のインフラ」を担うグローバル展開企業”を掲げたことがきっかけとなった。

「食と健康は切っても切り離せないので、食品メーカーとしてお客様に健康を届ける私たち自身が健康でありたい。従業員が「健康」であり活き活きと働いている、会社はそれを支援するということです。」

2019年7月に「日清製粉グループ健康宣言」を出し、「働く環境」「身体のケア」「メンタルヘルスケア」を3つの柱と位置付けて、食だけでなく、運動・睡眠等さまざまな切り口でプログラムの提供を始めた。初年度は特に、「健康を意識する雰囲気づくり」と「3つの柱に興味を持ってもらうこと」を主眼に置いていたが、次のステップとして社員の参加率にもこだわったプログラムの提供を検討している。

「各種施策やeラーニングなどの健康経営の取組みによって、健康意識は従業員に浸透してきていますが、今後は従業員が自主的かつ具体的に取り組んでもらうことが必要になってきます。日々変化する環境に応じた健康経営施策を企画し、周知することで、意識と行動の定着を目指していきます。」

健康セミナー(運動)

インストラクターによる腰痛・肩こり予防ストレッチセミナー(Webによる実施)

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睡眠セミナー

質の高い睡眠を取るコツを学ぶ睡眠セミナー(Webによる実施)

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チャット式医療相談

グループ全社員と家族が無料で医師に健康相談ができるチャット式医療相談サービス「first call」の導入

チャット式医療相談

健康経営の取組み(サステナビリティ)

成功のポイントは
「まずは自分が楽しむ」こと

インタビューカット2

「健康経営の施策に必要なことは、企画・運営する自分たちが楽しめているかどうかだと思っています。我々が楽しそうにしている姿は、見ている人も笑顔になれると思いますし、楽しそうだと興味を持ってもらえますよね。ワイワイ楽しそうにしている姿を見て、自分も楽しもうと思える、そんな施策を用意することが理想です。その結果として、“心身ともに健康”になる、そんなプログラムを提供していきたいと思っています。」

さまざまな施策を積み重ねた結果は、外部からの評価という形でも表れている。経済産業省と日本健康会議が共同で選定する「健康経営優良法人2021(大規模法人部門)~ホワイト500~」に認定された。

「数値目標も設定してはいますが、日清製粉グループの健康経営のゴールは、従業員が自ら健康に前向きに取り組む状態を作ることです。多くの従業員に響く施策を考えることは難しいですが、従業員の健康は、企業理念の実現、主要食糧の安定供給という社会的使命を果たすことに繋がります。だからこそやりがいを感じています。」 

経済産業省が実施する「健康経営度調査」において、これまでの当社の健康経営に関する取組みが評価されたことから、2021年3月に「健康経営優良法人(大規模法人部門 ホワイト500)」に認定されました。