お店紹介
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ビゴの店(ル・マルシャン・ド・ボヌール)

全粒粉を使用した数々のパン。小麦粉やライ麦粉などとの配合率をはじめ、さまざまな工夫を施して、食感、味わいなど個性が生み出される。手前右から時計回りに、「パン・ド・ロデヴ」 「パン・オ・ルヴァン」 「セーグル・オーヴェルニュ」 「フロッケン・セザム」 「セーグル・ノア・レザン」 「パン・ド・カンパーニュ・フィグ」

フランスパンを日本に広め、"フランスパンの神様"と称えられたフィリップ・ビゴ氏の愛弟子として、そのエスプリを継承するオーナーの藤森二郎さん。フランスパンを通じて、豊かなフランスの食文化を伝える役割を担い、フランス政府より農事功労賞シュバリエの称号を授与。名実共に日本のパン業界を牽引してきた重鎮でありながら、決しておごることなく、ただひたむきにパン作りと向き合う日々。「ビゴの店(ル・マルシャン・ド・ボヌール)」に並ぶパンには、藤森さんの魂が宿った奥深い味わいがにじみ出ています。

全粒粉を使用しているメニューの名前は?

「セーグル・オーヴェルニュ 1/4カット」 486円(税込)
「パン・オ・ルヴァン」 486円(税込)
「パン・ド・ロデヴ」 486円(税込)
「セーグル・ノア・レザン」 245円(税込)
「パン・ド・カンパーニュ・フィグ」 356円 (税込)
「フロッケン・セザム」 1026円 (税込)

緩和剤として優れた働きをする全粒粉

「全粒粉は小麦粉と比べてグルテンが少ないなど、扱う上ではなかなか難しい素材です。でも、たとえば全粒粉とライ麦粉との配合バランスを考えて作り上げた生地はライ麦パンの特徴的な酸味などを落ち着かせてくれる役割も。双方の粉は意外と似ている性格を持ち合わせているんだけど、全粒粉はいわば喧嘩の仲裁役、ちょうどいい緩和剤として、よりよい味わいをもたらしてくれます。その上、繊維質やミネラルなどを豊富に含むから、健康志向を好むお客さんにはうれしいアイテムでしょう」と藤森さん。

食べ方ひとつで格段に変わるパンのおいしさ

「牡蠣が特産のブルターニュ地方の黒パン「セーグル・オーヴェルニュ」は、薄くスライスしてトーストし、牡蠣を乗せてワインビネガーとブラックペッパーをかけて。くるみとレーズンが入った「セーグル・ノア・レザン」はチーズと合わせて食べてみて」パンの説明と共に、その土地の食文化や食べ方などを詳しく伝授してくれる藤森さん。「パンは箸休めみたいな存在。一緒に食べるものによって、パンのおいしさ、味わいが全然変わります」。

いっさいの妥協を許さず丹念に作られたパンは、そのもののおいしさはもちろんですが、いろいろとアレンジして、より一層のおいしさを噛みしめてみるのもおすすめです。

小麦粉やライ麦粉の配合、発酵具合、焼き加減などすべてが計算し尽くされたパン。ずっしりと目が詰まった「セーグル・オーヴェルニュ」(手前左)、皮が薄くて気泡が荒く食べやすい「パン・デ・ロデヴ」 (奥)、いちじくやレーズンが練り込まれ表面にはゴマがたっぷりな、アルザス地方の「フロッケン・セザム」 (手前右)など、断面を見ても個性の違いが一目瞭然

店名にある"ル・マルシャン・ド・ボヌール"とは、幸せの商人という意味。お店に足を踏み入れた瞬間、どこかほっこりなごむ空気感に包まれます。そして、藤森さんをはじめスタッフの愛情がたっぷりと詰まった数々の商品には、誰をもたちまち笑顔にさせる、そんな幸せの魔法がかけられているかのようです。

店名
ビゴの店(ル・マルシャン・ド・ボヌール)
住所
神奈川県川崎市宮前区小台1-17-4
FUJIMORI鷺沼ビル
TEL
044-856-7800
営業時間
7:00〜18:00 (パンが焼けていれば7:00前〜)
定休日
月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
URL
https://bigot-tokyo.co.jp/
※記載されている内容は、2021年3月24日現在のものです。