前回のラムのクミン焼きとパクチーのバゲットサンドに続くエスニックバゲットサンド第二弾は、トルコのサバサンド。イスタンブルの屋台の名物サンドイッチです。
サバはあえて塩サバを使うことで、調味要らず、焼くだけでOKに。ちょっとだけ日本風にアレンジして、大葉を合わせるのがお気に入りです。さらに、香り高いルッコラとジューシーなトマトを組み合わせれば、脂ののったサバも後味すっきり。
ジャンボン・ブールの素晴らしさはわかるけど、やっぱり野菜もはさみたい!という方はぜひ。バゲットの懐の深さを感じられる一品です。
サンドイッチ作りにはアクセント食材が大切です。食感、香り、味など、その方向性はいろいろ。
アプリコットと生ハムとマスカルポーネのバゲットサンドでは、甘味と酸味のアクセントとして「アプリコットジャム」を。ラムのクミン焼きとパクチーのバゲットサンドでは「パクチー」の香りを。ここでは、爽やかな香りとすっきりした後味を求めて「大葉」を合わせました。ルッコラだけでもおいしいのだけれど、あえて「大葉」を合わせることで、ほんのり和テイストになるのがいいのです。
エスニックサンドといいながらも、全部を本格的にするのではなく、日本の薬味をほどよく取り入れることで、ホッとする味わいにまとまります。
サンドイッチをおいしそうに撮りたいなら、どんなサンドイッチでも「すべての食材を見せる」ことを意識しましょう。
しかし、食パンのサンドイッチならキレイな断面が見えても、バゲットやコッペパンでは食材が隠れてしまいがち。そんな時は、パンの切り込み位置と方向にご注意を。真横からカットすると、具はほとんど隠れてしまいますが、真横より30度ほど上から斜めにカットすると、真上から見ても具が見えやすくなります。また、具をはさむ時は、全部の食材が見えるように意識しながら下から順にはさんでいくとバランス良く仕上がります。
参考にパン屋さんのサンドイッチをじっくり観察してみるのもいいですね。「おいしそう!」と惹きつけられるサンドイッチは、切り込みの角度や食材の見え方に細やかは工夫がされているものです。
#シンプルイズザサンド