「パンが主役のサンドイッチ講座」最終回は、クロワッサンのサンドイッチ。週末の朝食におすすめしたい組み合わせです。クロワッサンのバターサンドを試した方は、クロワッサンのリッチな味わいを生かすサンドイッチの魅力を実感されたことでしょう。今回は、サンドイッチの定番食材であるたまごを、クロワッサンとスモークサーモンに合うよう、リッチに、かつシンプルに調理します。
パンと食材のバランスを合わせる。そんな当たり前の法則が、サンドイッチをグンとおいしくします。シンプルな組み合わせだからこそのおいしさを知ることが、パンを深く知るための第一歩じゃないかと思っています。
18回のサンドイッチ講座の最終回が、実はスタートだったりします。シンプルなサンドイッチの奥深い世界へようこそ。これからも一緒にサンドイッチの旅を続けて行きましょう!
ゆでたまごで作る定番たまごサンドにスモークサーモンを合わせても、それなりにおいしくはなります。でも、コレ!というポイントに欠けます。なぜなら、このサンドイッチの具材で、一番ボリュームがあるのはたまごでも、組み合わせの核となるのはスモークサーモンです。たまごにサーモンではなく、サーモンにたまごを合わせる、と考えての味つけであり、調理なのです。
ねっとりしたサーモンの口溶けに合うのが、とろりとしたスクランブルエッグ。生クリームでリッチにしつつ、サワークリームの酸味とコクでサーモンとの相性を高めます。スクランブルエッグの仕上げにサワークリームを少量合わせることで、それぞれの素材を口に入れた時、すーっと味わいが馴染みます。
彩りを考えるなら、グリーンリーフの1枚でもはさみたいところですが、ぐっと我慢。葉ものが1枚入ることで、クロワッサンとスクランブルエッグの絶妙なバランスが崩れてしまいます。ここで合わせていいグリーンは「ディル」だけ。魚介類と相性が良い、さわやかなハーブです。ほんの少し添えるだけで、彩り、香りが引き立って、完璧なバランスに仕上がります!
#シンプルイズザサンド