パンに欠かせない食材って何でしょう。
私が一番に思い浮かべたのは「バター」です。何がなくともまずはバター!これだけでシンプルなパンの風味がググッと引き立ちます。そして次が「チーズ」。バターだけ、チーズだけでもおいしいけれど、何だか物足りない。バターとチーズ、この二つが組合わさることで、より一層味わいに深みが出てきます。
パンとバターとチーズ。この3つの黄金比をストレートに実感できるのがグリルドチーズ・サンドイッチ。アメリカで定番のシンプルホットサンドです。チーズをはさんだ食パンをフライパンで焼くだけですが、ここでバターを使うのがポイント。バターを含んでカリッと焼けた食パンは、トースターで焼くいつものトーストよりもリッチでかつワイルドな味わいに変身しています。中からはチーズが溶け出して、カリッ(パン)、とろーり(チーズ)、ジュワッ(バター)と、ひと口ほおばるごとにおいしいオノマトペが聞こえてきます。
熱したフライパンにバターを入れたら、全体にバターが馴染むようフライパンを軽く回しながら素早くバターを溶かします。火が強過ぎるとバターが焦げてしまうので注意して。パンも素早く入れて焼きましょう。お好み焼きのように、ターナーで全体をしっかり押さえるのもポイントです。バターが食パンの表面全体にしみ込むことで、香ばしく風味よく焼き上がります。
常温に戻したバターを食パンの片面に塗り、バターを塗った面を下にして焼く方法もあります。こちらの作り方ならバターを溶かす際の失敗がないので、時間がある時にはおすすめです。
両面ともしっかり焼けたけれどチーズが溶けていないのは、火加減が強くて焼き時間が短かったせいかも知れません。でもこれ以上焼いたら焦げてしまうので、ラップをせずにそのまま電子レンジで10秒チンしてみてください。
「カリッ(と焼けた食パン)」と「とろーり(溶け出したチーズ)」がこのサンドイッチの一番の見せ場。なので、サンドイッチは半分にカットしてからお皿に盛りつけましょう。チーズはお皿に垂れてくるくらいラフな方がおいしそう。チーズがアツアツでツヤ感がある一瞬を逃さずに!
#シンプルイズザサンド