子どもの頃、グレープフルーツにグラニュー糖をかけて食べるのが大好きでした。酸味と苦みが強くて、そのままだと食べられなかったのです。
大人になってずいぶん経ち、グレープフルーツをそのまま食べられるようになると、今度は、はちみつをかけるのが大好きになりました。はちみつの魅力に取りつかれて、はちみつの仕事をしていた頃のことです。季節の果物とはちみつのマリアージュを探る中で、一番印象的だったのがグレープフルーツとの組み合わせでした。
グラニュー糖のストレートで強烈な甘みに対し、はちみつには、ふくよかな甘みと酸味、蜜源由来の香りなど、様々な味の要素があります。とろりとした質感もいいのでしょう。グレープフルーツと一緒に口に含むと、ジュワーッととびきりおいしいジュースになるんです。
そんなグレープフルーツとはちみつのマリアージュを実感できるオープンサンド。騙されたと思って試してみてください。
グレープフルーツは、ひと手間かけて小房に切りましょう。よく切れるペディナイフを用意するのが一番のポイントです。
まず、皮の上下の部分を切り落とします。この時、上下とも白い部分が残らないよう、身が見えるところまで切りましょう。次に、りんごの皮をむくように全体の皮をクルクルとむきます。この時も、白い部分と薄皮が残らないようにします。左の写真のような状態になったら、薄皮と身の間にナイフを入れ、小房ごとキレイに切り外します。
このままデザートにする場合は、皮に残った果汁もギュギュッと搾り、一緒にいただいてしまいましょう。
クリームチーズとジャムをラフに混ぜ合わせるだけ。ここでは丁寧に、ではなく、あえてざっくりと。混ぜすぎない方がそれぞれの味がしっかり感じられます。クリームチーズの酸味とジャムの甘みとのバランスがよく、持ち寄りパーティーなどでパンに添えるといつも大好評です。
ブルーベリージャムや梅ジャムもなかなかですが、柑橘系が一番合うみたい。甘夏、柚子、オレンジ、レモンなど、お好みでいろいろ試してみてください。
飾りとして申しわけ程度に添えられていることが多いミントですが、ここではミントは必須です!グレープフルーツとの相性が抜群で、爽やかさがたまりません。とはいえ、1パック買うとなかなか使い切れない…と躊躇される方も多いのでは?
残ったミントは、フレッシュミントティーにしてみてください。ティーポットにわさわさと入れて熱いお湯を注ぎ入れるだけ。2~3煎は香りをたのしめます。また、ミントウォーターもおすすめです。こちらも、ピッチャーにミントと水を注ぎ冷蔵庫で冷やすだけ。爽やかな香りで、朝の目覚めの1杯にぴったりです。