さわやかな苦みがクセになるゴーヤー。実はパンによく合うんです。
さっくり焼いたトーストに、スライスしたバターをのせ(←ここ重要です!)、その上に塩もみしただけのゴーヤーをのせます。仕上げに削り節をパラリ。バターが溶ける前にほお張ると、口の中でバターとゴーヤーとパンが調和して、ビックリするおいしさです。
フランスでは、ラディッシュにバターと塩を添えていただくんだそうです。カリカリしたラディッシュにバター?と不思議に感じますが、これが食べ始めるとクセになる。マヨネーズと比べてみると、理由が分かります。バターと塩だからこそ、ラディッシュの素材感が際立つのです。
そんなラディッシュ&バターを食べながら思いついたのが、今回の組み合わせ。ゴーヤーとバターも、このシンプルさが気に入っています。おいしい塩を用意して、ぜひ試してみてください。
キリッと大人っぽいゴーヤーの苦みは、食べ慣れるほどにクセになります。ゴーヤーチャンプルもいいですが、私のおすすめはシンプルに塩もみするだけの食べ方。苦みが程よく和らいで食べやすくなります。削り節を合わせれば、ビールのおつまみにもいいんです。お好みでちぎった梅干しを合わせるのもおいしいですよ。
冷蔵庫から出したてのバターをチーズのようにスライスして…。パン全体に均一に塗るよりも、こんな風にラフにのせるのがいいんです。口の中で、ゴーヤーとたっぷりのバターが合わさることで、咀嚼するごとに味わいが変化していきます。厚さや量はお好みで。この時だけはカロリーを気にせず、おいしさを優先しましょう!
ゴーヤーは栄養価がとっても高い素材です。まず、苦み成分は食欲を増進させ、肝機能を高め、血糖値を下げるといわれています。水溶性なので水にさらさず、塩もみしてそのまま使いましょう。また、美肌作りに欠かせない“ビタミンC”も豊富なので、夏の紫外線によるお肌のダメージにも効果が期待できます。他にも“カリウム”、“カルシウム”、“マグネシウム”も豊富で、夏バテ解消におすすめの野菜です。
管理栄養士 鈴木あすな