LESSON
3
テーマ:たまごサンド基本のたまごサンド③たまご焼きサンド
同じ料理でも、地域や家庭によって味つけが違うということはよくあります。中でも「たまご焼き」は地域差が大きいようです。
子どもの頃、母が作ってくれたお弁当のたまご焼きは、その日によって甘かったり、しょっぱかったり、食べるまで味がわかりませんでした。私が好きだったのは、とびきり甘いたまご焼き。甘いのが入っていると「今日は当たり!」と喜んだものでした。
そんな甘いたまご焼きは食パンにもよく合います!バターの香るオムレツのリッチな味わいも捨てがたいけれど、こんな家庭的なたまご焼きのサンドイッチは、自分で作るからこその特別なおいしさがありますね。
きび砂糖と煮切りみりんのまろやかな甘みで、ホッとする味わいに仕上げます。パンにはバターではなくマヨネーズを塗りましょう。たまごとたまごで相性もぴったり。パンとたまご焼きをやさしく調和させます。
甘い卵液は焦げやすいので手早く焼き上げます。焦がさないように注意しながらも、少し焼き色がつく程度で巻き込むと、ほのかな香ばしさも加わり、パンとのバランスがUPます。
みりんと砂糖を計量してみると、なかなかの量に驚くかも知れません。でも、思い切って十分に甘くするのが正解です!
砂糖はきび砂糖がおすすめ。みりんはしっかり煮切りましょう(下記参照)。また、甘みを引き立てながら全体の味をまとめてくれる塩のバランスも重要です。
まずは一度、きちんと計量して作ってみてから、好みの味わいに調整していきましょう。
みりんには甘みだけでなくまろやかなコクがあり、料理の味わいの幅を広げてくれます。ただし、加熱が不十分だと、アルコールの臭いが気になってしまうことも。たまご焼きに入れる場合は、あらかじめ煮切ってアルコール分を飛ばしておきましょう。
小鍋に入れて火にかけ、沸騰したところで鍋を傾けると、鍋の中にも火が入ります。慣れないと驚きますが、そうしてしっかりとアルコール分を飛ばすことによって、よりまろやかで香りがよくなります!
煮切ったみりんは日持ちしないので、冷蔵庫で保存して早めに使い切りましょう。
出汁たっぷりのふんわりした出汁巻きたまごのサンドイッチは、近年、人気が急上昇していますが、たまご焼きに比べると焼き方、巻き方が難しいのが難点です。出汁の量が増えるごとに難易度が上がるので、ここでは作りやすい量で試してみましょう!
作り方は甘いたまご焼きサンドとほとんど一緒です。パンに塗るのはマヨネーズ。お好みで辛子もプラスすると味が締まりますよ。
出汁巻きたまごに入れる出汁は少量なので、濃い目にとりましょう。市販の出汁パックを使う場合は通常の2倍量で出汁を取り、最後に鰹節をひとつかみ加えてひと煮立ちさせると、香りよく仕上がります。(*)
出汁パックには塩味がついているものもあるので、出汁の塩分をみながら卵液の醤油の量を調整します。