※バタールは、オーブンに入る長さのものを選ぶ!
※1で切り取ったパンの皮は、にんにくの切り口をこすりつけ、オリーブオイルを塗って塩をふり、10分程焼くとガーリックラスクに。
お散歩パンしよう。なんてすてきな響き!
ルンルンでレシピを考え始めてみたところ、重大な事実に気がつきました。
2月の東京はとっても寒い・・・。そう。私、とても寒がりなんです。ごめんなさい。
どうしよう、そもそもこの寒さでお散歩ですか?! と固まっていると、「ママ、外で遊んでいい?」と、能天気な息子たち(3歳、7歳)。
「車に気をつけてよ~!」私が叫び終わる暇もなくふたり外に飛び出して行きました。
iPhoneゲームを駆使する現代っ子の息子たちですが、やっぱり子供は風の子。寒くても外で遊びたいんですね。仕方ない、今日は私も観念して外遊びにつき合うか。遅めのパンランチを用意して、みんなで公園に行くことにしました。
外で食べるなら少しでも温かいものを・・・そうだ、パンキッシュにしよう!
最寄りのパン屋でバタールを1本、スーパーで生クリームを1パック仕入れたら、あとは冷蔵庫にストックしてあったスライスハムとピザ用チーズ、卵で準備はOK。
バタールの上の皮を切り取って、中の白い生地を手でわしわしつまんで一旦取り出し、それをチーズとハムと一緒に詰め直して、卵液を流し込み、オーブンで30分こんがり焼き上げます。さすがにそれだけだと冬の公園に長居は難しそうなので、キッシュを焼いている間に私にはホットワイン、子供にはホットココアを用意しました。
オーブンからはチーズの焼ける香ばしい匂いもしてきて、いいぞ、いいぞ♪ 再びルンルン気分です。焼きたてキッシュをオーブンペーパーでくるっと包み、小さなパンナイフ、水筒、カップをバスケットにごっそり詰め込んで、近所の公園にいざ出発。
2月の公園はやっぱり寒いけど、ホカホカのキッシュと甘い特製ホットワイン、外で食べると本当においしいな!
冬の“お散歩パンしよう”、寒がりの私もたのしめるとは大発見です。
子供たちはランチもそこそこに、滑り台にブランコに忙しそう。
ほろ酔い気分も手伝って、いつもよりずいぶん長く冬の外遊びにおつき合いできた母でした。
世田谷区の自宅にて料理サロン『台所deビストロ』主宰。2013年5月よりお茶の水ワテラスの「旬菜料理教室」も開講予定。フレンチ、イタリアンを中心に、旬の食材をふんだんに使った気軽なおもてなし料理が得意。雑誌へのレシピ提供なども多数行っている。