石窯パン工房ぴーぷるは、東京、埼玉に5店舗を構え、ぬくもりのある煉瓦造りの外観が特徴のスクラッチベーカリーです。社長の大西さんは、ここにパン屋さんを誘致したいという地主さんの熱い想いを知り、市民病院や市役所からほど近いこの地に、春日部店をオープンしました。
親しみやすい佇まいとパンの香りに誘われて、毎日多くの人が訪れる有名店ですが、最近ではイオンモール春日部店「わくわく広場」内にも出張店舗を設け、天然酵母の風味豊かなパンをはじめ、手作りのパンや焼き菓子を販売。地域の方々にますます愛される繁盛店になりました。
中央にある木製の大きな平台には、人気No.1のぴーぷる特製『カレーパン』や『スキャッチャータ』が置かれ、サンドイッチ、惣菜パン、おやつパンと続きます。工房ではスペイン製の石窯から焼きあがるパンが次々と並べられ、店内には焼き立てをその場でいただけるカフェスペースも併設されています。
まるで絹のようなふんわり感の自家製『シフォンケーキ』は、『カレーパン』に次ぐお店の看板商品で、多くのお客様から支持を得ています。その口どけの優しさは、気軽な手土産としても人気が高く、幅広い世代に喜ばれています。
種類は、定番のプレーン、チョコ、紅茶、焦がしキャラメルのほか、季節限定メニューが登場。取材に訪れた日は「ローズヒップとクランベリー」でした。美肌効果で健康的なイメージのローズヒップにクランベリーを合わせたシフォンは、鮮やかなピンク色の切り口で、女子に人気のアイテムとなりそうです。また、紅茶のシフォンには、袋を開けた瞬間フワッと広がる香りをたのしんでほしいと、厳選したアールグレイの茶葉を使用しており、豊かな香りの余韻を味わえます。
『シフォンケーキ』は毎日焼成、1回に17個を平日は1日3~4回、土日は4回ほど焼きます。ホールだけでなく、1/2、1/4サイズでの販売もあり、用途に合わせて利用できます。水分を多く含んでいるため、夏場は2日、そのほかのシーズンは3日以内に召しあがってほしいとのことです。
フロランタンは、クッキー生地の上にキャラメルコーティングをほどこしたナッツをのせて焼き上げたフランスの由緒ある伝統菓子で、なんともいえない甘香ばしさが特徴です。
ぴーぷるの『フロランタン』は、お菓子作りが大好きでこの道に入ったという焼き菓子専任の女性スタッフが、お店にある材料を上手に活かして作ります。ナッツに砂糖、はちみつ、生クリーム、バターを加えて練り上げたヌガー部分はパリッとなるよう薄めに伸ばし、クッキー部分は厚めに。そうやってバランスをとることで、口の中でヌガーと一緒にほどけていくような、クッキーがメインの味わいになるそうです。サクサクッとした軽やかな口当たりで、存在感がありながらくどさはなく、最後までおいしくいただけます。
ぴーぷるの人気の秘密は、パンやケーキ、焼き菓子だけではありません。それは「ジオラマのパン屋さん」であること。細部までこだわって作られた電車のジオラマには、ぴーぷるの建物もちゃんとあり、子どもから大人まで、訪れた人々をたのしませてくれます。また、可愛らしいカップで提供してくれるホットコーヒーの無料サービスもありますし、テラス席ではペット連れでの利用も可能です。
随所に散りばめられた、お客様に喜んでいただきたいという想いが、ぴーぷるならではのアットホームな味わいを生み出しているのかも知れません。自分への小さなご褒美に、ぴーぷるのホッとする手作りスイーツはいかがでしょうか。
※掲載されている内容は2017年3月8日現在の情報です。