神戸市御影にあるBoulangerie bienvenue。bienvenueのコンセプトは、「自分の大切な人達に安心して食べてもらいたいパン」。パンとは嗜好品や流行ではなく、末永く愛される日常の中にあるものだと考え、子どもにもお年寄りの方にも愛される優しいパン作りを目指している。パンを通じて、たくさんの方々を笑顔にしたいのだという。そんなbienvenueの店内には、美しいハード系のパンが並び、幅広い層のお客様に喜んでいただける菓子パン類も充実している。
大下シェフは、フィリップビゴ氏が営む「ビゴの店」にて、約6年間フランスパンの基礎を学んだ。その後、「神戸北野ホテル」のブーランジェリー部門「イグレックプリュス」を立ち上げ、シェフとして約9年間勤務。2010年からは『堂島ロール』で有名な「モンシュシュ」(現モンシェール)に入社し、上海モンシュシュのブーランジェ部門を立ち上げた。そして、2012年bienvenueをオープンした。
大下シェフのこだわり。それは厳選した素材選びにある。お客様の「おいしい」をカタチにするために必要なものとは何かを考えて選ぶ。そして、スイーツには、パンの材料をそのまま使用するのではなく、これまでの経歴で培われた洋菓子業界とのネットワークを活かし、スイーツに適した素材や材料を選ぶ。これが、大下シェフならではのおいしさを生み出している。
bienvenueの看板商品。香り高いバターをふんだんに使用したブリオッシュ生地。小麦粉にたっぷりと水分を与えることで、小麦粉の旨味とさっくりとした歯切れの良い食感を最大限に引き出している。オレンジの爽やかな香りを演出するために2種類のオレンジピールを使用。大切な人にプレゼントしたくなる逸品だ。
毎日通ってくださるお客様の「いつものパン」に、プラスして食べていただきたいという想いを込めて、日替わりでたのしめるおいしさを提供している。さくっとしたクロワッサン生地、それに合わせるカスタードクリームは低温殺菌牛乳を使用することでコクを出している。艶やかな大納言の粒々感と、ほっくりとした渋皮マロンの二段構えの食感が印象的な、和洋折衷のスイーツ仕立てである。
ある日、ふとすれ違った家族の手に、bienvenueの袋があった。「早く食べたい」と話す子どもに、笑顔で応える家族。それを見た自分も思わず笑顔になった。この何気ないひと時こそが、大下シェフの目指すものだと思う。おいしさに込められた想いが、ひとりひとりの心に刻まれていく瞬間だと感じた。
お店のドアを開けると、スタッフの方々の明るく元気な笑顔が迎えてくれる。bienvenueには、おいしさはもちろん、心地よさが溢れている。そこには、何度訪問しても選ぶたのしさがあり、おいしさの感動が存在する。
bienvenueのスイーツは、あなたにも笑顔をプレゼントしてくれるに違いない。
※掲載されている内容は2017年2月1日現在の情報です。