Event男の料理会
男の料理会 #1 - タコス -
腕自慢の料理男子が集まり、参加者に料理を振る舞う「男の料理会」。
与えられたテーマをもとに、創作料理をゲストに振舞います。
記念すべき第1回目のテーマは、「タコス」。
タコスといえば、とうもろこし粉で作ったトルティーヤに、ひき肉・チーズ・レタスを包み、サルサソースをトッピングするのが基本ですが、今回参加した料理男子たちの斬新なアイデアに、参加者も驚きを隠せない様子でした。
料理遍歴もキャラクターも全く異なるこの3名が作り出す三者三様のタコス、早速ご紹介。
[menu 1] ラコス(ラーメン風タコス)
ラーメンの麺もスープも一から作ってしまう古上正時さん。チャーシューはもちろんメンマまで手作りというこだわり様ですが、そんな完全オリジナルのラーメン食材をタコスに仕立てしまうという、なんとも古上さんらしい一品。最後に散らしたのは、揚げネギならぬ、揚げパクチーと、全てはラーメン作りから着想した、まるでラーメン?と思わせてしまう一品です。付け合わせのスープは、鶏ガラとモミジを何時間も煮込み、ゼラチン化させたスープジュレをベースとした、贅の極みともいえる絶品です。
つくった料理男子
古上 正時さん
今回のイベント用に、トルティーヤを成形するための専用器具を購入しました。初めはうまく使いこなせず、動画投稿サイトにメキシコ現地の人がアップしていた動画を探し出して、研究しました。
スープの出汁は、6時間かけてとったもので、ゼラチン質が強いので、自然にジュレ状になります。スープだけでなく、タコスにもトッピングしました。
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これがトルティーヤを成形するための専用器具。
食品保存袋に挟むことで、くっつきを防ぐ。
アイデアは動画投稿サイトで学んだそう。 -
ぎゅーっと抑えるだけで、まん丸のトルティーヤが完成。
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お手製の鶏がらスープ。ゼラチン質な鶏肉のコラーゲンでこのぐらい固まります。
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「見た目は確かにタコスだけど、食べるとラーメンの味わい...」
[menu 2] Rojo(赤)!豚モツタコス
「赤」という色をテーマにレシピを考案したのは、まだ小さいお子さまのため、普段は離乳食も作っているという新居良晃さん。ビーツの鮮やかな色に染まったトルティーヤに合わせた具材は、玉ねぎ(アーリーレッド)、トマト、豚モツを赤ワインで煮込んだもの。デザートに、イチジクとベリーのグリルを添えて。
つくった料理男子
新居 良晃さん
普段、子どもが楽しく食に触れてもらえるよう食事作りをしているせいか、「色」をテーマに、見た目にも楽しめるようにしたいな、と考えました。あと、妻はイチジクが嫌いなので、家庭で食べることがなく、今日は1年分のイチジクを調理している想いです(笑)
会社のキッチンで、ちょっとした酒の肴を作り、同僚たちと飲むこともありますが、食べてもらう人のことを想うと自然にアイデアが湧いてきます。
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赤一色に染まる作業台。
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鮮やかな赤色を残したまま焼きあがったトルティーヤ。
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マスカルポーネチーズに、豚モツ、パクチーをトッピングして完成。
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「こんな鮮やかなタコス、今まで見たことない!」
[ menu 3] 和風マグロタコス
これは、舟盛り?いえいえ、タコスです。川崎輝さん作の和風タコスは、自ら築地で仕入れたマグロを丁寧に漬けにし、三つ葉と大葉を刻んだ和風サルサをトッピング。紫芋粉を配合したトルティーヤに包んで。サルサの隠し味に入れた、りんごのほのかな甘みがバランスよく仕上がっています。
つくった料理男子
川崎 輝さん
築地で大人買いをするのが、とても幸せなんです。今回も築地で、知り合いから買い付けた、マグロを使ってタコスを作っています。
通常だと、とても買えないくらいの値段のマグロを知り合い価格で、売ってもらいました。
人とのふれあいが多いところも、築地の好きなところです。元々、割烹でアルバイトをしていたので、和食とタコスをうまく融合できるように考えました。
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研ぎ石にもこだわり、一本一本、丁寧に手入れされた包丁コレクション。
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自分の目で見て仕入れたマグロの柵。
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丁寧に漬けあがりました。
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まるで解体ショーのような包丁さばきに自然とギャラリーが集まります。
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「和食材でタコスができるなんて発想がすごい。なんだかんだ、日本人好みの味にアレンジされていて好きだな〜」