趣味、こだわり、男の料理

Cooking Men料理男子紹介

新居 良晃

「誰かのための料理」を突き詰める、
家庭的料理男子

新居 良晃Yoshiaki Arai

新居 良晃
Age
30代
Job
人材開発・組織開発コンサルタント
料理こだわりエピソード
小学生にして、すでに毎日の家族の料理当番をこなしていたという異色の経歴を持つ。料理愛のベースにあるのは「食べて喜んでもらうこと」。食材への敬意を心に据え、栄養バランスのとれた、目で見ても美味しい料理を得意とする。
料理歴
約25年
好きな調理道具
盛り付ける器にこだわりあり。

Interview

少年時代から一貫して、家族の料理人であり続ける。

新居 良晃さん

帰宅後は夕飯作り。毎日家族で手料理を囲む

働く妻と保育園に通う娘と3人暮らし。毎日家族の食事を作っています。僕も仕事があるので、週末のあいだに作り置きをして、平日の夜に帰宅したらひと手間加えるだけでいい状態にしておきます。日々の食事のベースに据えているのは、「まごわやさしい」。栄養バランスのとれたヘルシーなメニューを心がけていますが、カロリーを気にせずこってりいきたい時もありますので、メリハリも大切にしながら献立を考えています。

新居 良晃さん
北海道での体験が、食材の力強さを教えてくれた

食材への敬意も料理をするうえで大切にしていることです。食材を敬い、素材の味を活かす。その原点にあるのは、自身の子ども時代の料理体験です。北海道で生まれ育ち、小学生で家族6人の料理当番になって料理に目覚めましたが、いつも身近に美味しい食材があふれていました。

新居 良晃さん

ご近所からいただいた採れたての野菜、釣ったばかりの新鮮な魚、そういったものに当たり前のように触れていました。それから、夕飯に使いたければ、自ら山菜を摂りにいくのもごく自然のことでした。今となっては、とても贅沢なことですね。そんな体験が、素材の美味しさや力強さを僕に教えてくれたと思っています。今でも山にある別荘へ家族で出かけると、ひとり早起きして食材採りを楽しんでいます。わさび、山菜、木の実。自前で揃えた食材をひと皿に盛ると、原始的な気持ちになって嬉しさがこみあげてきます。

料理のアイデアが生まれる瞬間

毎日の食事作りだけでなく、休みの日に来客を招き、おもてなし料理をふるまうことも多いです。どんなジャンルの料理も作りますが、フレンチを作る頻度がやや高く、そんな時はとくに目で見ても美味しいようにとビジュアルを大切にしています。先日は、娘の粉ミルクの空き缶を使って(笑)、自家製スモークでおもてなしをしました。

新居 良晃さん

メニューを考える時は、自分なりにテーマを設定するのが僕のやり方です。また、旬の食材からメニューを創造していくパターンもあり、その時は食材を抽象化していくのがポイントです。例えば、秋の旬の柿をどう調理するか→抽象化すると甘さ強めのトマトと捉えられる→甘さの強いトマトに合うものは...といった具合です。もうひとつ、いいアイデアが生まれやすいのが、即興料理の時間。子どもが寝た後にお酒を呑みながら、あるものでなんとなく作ってみると、普段思いつかないような意外な組み合わせに目覚めることがあります。というか、子どもが寝て家事を終えてもなお料理をしているなんて、どれだけ料理が好きなのかという話ですね(笑)。

ハッピーな要素しかないのが、僕にとっての料理。

ストイックに料理道を進む人もたくさんいる中で、僕はどちらかといえば、人に喜んでもらいたい、楽しんでもらいたいという一心で料理を続けているように思います。その気持ちは、これまでの料理人生に一貫して通じるもので、きっと今後もそうなのでしょう。

料理って、やればやるほど「できること」がわかりやすく増えていくし、誰の迷惑にもならない、むしろハッピーなことしかないですよね。料理することが好きであると同時に、僕の作った料理を嬉しそうに食べてくれる誰かの姿を見るのが好きなんです。

最近楽しくてしょうがないのは、娘が1歳を迎えて離乳食が進み、食べられるものが増えてきたこと。製氷皿に、ハンバーグ、焼きうどん、煮物などいろいろなメニューを入れてストックするのが日課であり、僕の喜びです。遠くない未来、2人で並んで料理をする日も来るのかなと想像してはワクワクしています。

新居 良晃さん
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