Cooking Men料理男子紹介
新しい「出会い」を求め続ける料理男子
田中 誠也Seiya Tanaka
- Age
- 20代
- Job
- SNSマーケター
- 料理歴
- 中学2年から
- 料理こだわりエピソード
- 自分で企画したイベントで200名分のカレーを作ることになり、深夜三時まで玉ねぎのみじん切りをしながらハイになったことがあります。
- 好きなツール
- スパイス用すりこぎ
Interview
料理は単なるお小遣い稼ぎだった10代
田中 誠也さん
中学生の頃、家庭で食材の定期配送サービスを利用していて、そこに同梱されているレシピを見ながら料理をはじめました。家族分の料理をすると1回500円もらえるというシステムで、毎日作れば1週間に3,500円。当時の僕にとっては、かなりの収入源だったので、頻繁に料理をするようになりました。
料理を通じて人と繋がる喜びをおぼえた20代
その後も、無類のとんかつ好きが高じて、とんかつ屋のバイトに明け暮れた学生時代を経て社会人となり、自炊を続けていました。その頃出会った友人が、とにかく人を集めることが好きで、2ヶ月に1回のペースでイベントを開催していました。人が集まれば飲み食いをするわけなので、誰かが準備をしなければいけません。そこで、僕に白羽の矢が立ち、初めて「大勢のためのおもてなし料理」に挑戦することになります。
自分が作った料理を介して場が盛り上がり、人と人とが繋がっていく様子を目の当たりにし、バイト時代の賄いづくりや自炊とは全く違う「料理」の可能性を感じました。それ以降、シェアハウスのルームメイトや知人を集めた10人程度の集まりから、200人規模のイベントまで、様々なシーンで料理を振る舞うようになりました。そして、いつしか料理は僕にとって、新しい人と出会い、仲良くなるきっかけをくれる最強のツールとなりました。
そして、スパイスカレーとの出会い
並行して、スパイスカレーの奥深さに魅了され、ここ数年はカレー作りにものめり込んでいます。僕は「カレーはコミュニケーションツールだ」と思っているのですが、初対面の人などと話すときに、「スパイスカレーにハマってます」というだけで、会話が広がっていくことがたくさんあります。スパイスやカレーに詳しい方はもちろんですが、全く料理をしない方でも、一度は口にしたことのあるカレーの話なので興味を示してくれることがほとんどです。(笑)
ちなみに、僕の部屋には様々なスパイスがストックされているせいか、室内はほのかにカレーの匂いが漂っていて、カレーを作ったり食べたりしていない日でも、「カレーの匂いがする」と言われることがあります。一般的に、食べ物の残り香は消臭するものなのかもしれませんが、僕にとっては香水のようなものなので、それを指摘されることは「この香水どこのブランド?」と聞かれているのと同じような感覚ですね。(笑)
料理も人との出会いも、一期一会
基本飽き性な僕が、料理だけずっと続けられるのは、"人を繋いでくれる料理の力"と"コミュニケーションツールとしてのカレーの可能性"があるからだと思います。新しい発見や出会いに魅了される性格なので、料理をするときも同じレシピを作ることはありません。(なので、十八番のメニューという概念は存在しないですね。)作る側が新しいチャレンジをし続ければ、食べる側の反応も自ずと毎回違ってくるから楽しいです。
今後は、コース料理にも挑戦してみたいと思っています。これまでは一品で勝負することが多かったので、味の導線を考えながらメニューを考えたり、お酒とのペアリングも勉強したりしてみたいです。「新しい味と新しい出会い」を求めて、これからも料理と向き合っていきたいと思います。