Cooking Men料理男子紹介
やさしいホスピタリティ料理男子
齊藤 正直Masanao Saito
- Age
- 40代
- Job
- アパレル貿易業
- 料理歴
- 大学生くらいから
- 料理こだわりエピソード
- 感動した味は必ず作り方や必要な調理器具を調べ、手に入ると分かれば、つい勢いで購入してしまいます。
- 好きなツール
- 真空低温調理器
Interview
そこにいる全員が「美味しい」と感じられる料理を
齊藤 正直さん
学生時代に車を持ったことがきっかけで、魚釣りやキャンプに出かけるようになりました。魚を釣れば捌かないと食べられないし、キャンプに行けばご飯を作る必要性があるし、ということで趣味の一環として料理をし始めたのがきっかけです。大きい魚を釣ったときや火起こしなど、アウトドアは男性が料理で活躍できる場がたくさんありますからね。もともとホスピタリティが高い方なので、料理役をよく買って出ていましたね。
とにかく、みんなでワイワイ集まることが好きな性分なので、アウトドアだけでなく、自宅で飲み会を開催することも多々あります。そんなとき、常にモットーとしているのが、「全員が楽しめる料理」を作ること。例えば、酒好きは塩辛い肴が好きなので、基本はその人たちの舌に合わせるのですが、もし参加者の中にお酒を飲まない人がいるときは、塩分を控えめにして後で個々に調整してもらいます。子供がいるようなシーンでしたら、もちろん子供が食べやすいメニュー。とにかく1人残らず楽しめる集まりにしたいんです。
感動したプロの味を再現し、仲間と楽しむ
外食する際も、みんなが盛り上がって、楽しんで食べることができそうな珍しい料理はないか自然に探してしまいますね。以前、中国で初めて辣子鶏(ラーツーチー)を食べた時に、その美味しさに衝撃を受け、その足で地元のスーパーに行き、花椒や朝天唐辛子など、必要なスパイスを買い込んだことがあります。日本でも調達できるピーナッツまで勢いで買ってしまい、気づけば旅行のトランクの半分以上が食材で埋まって焦りました。(笑)
美味しいものや皆で食べたら楽しそうな料理に出会った時、それを作る材料やツールが自分で手に入ることがわかると、自然に体が動いてしまうんですよね。真空低温調理や燻製なども辣子鶏と同じで、「外食で感銘を受ける→作り方を調べる→ツールを購入する→試作する→みんなに振る舞う」という流れで、自分の料理のレパートリー入りしました。ベースにあるのはいつも、仲間たちが楽しむ顔が見たい、という一心なんだと思います。
料理で人と楽しく交流することは、何も気のおけない仲間うちだけでなく、仕事上でも活かされています。僕は、海外出張が多いのですが、その際は、できるだけ取引先の方と食事に行きコミュニケーションを図るようにしています。お酒の飲み方を含め、料理には、その土地の文化が色濃く反映されますからね。一緒に飲み食いすることで、その方の人となりの背景まで、丸ごと理解することができるのです。今後も、美味しい料理を囲んで、様々な人と交流を深めていきたいですね。