Cooking Men料理男子紹介
世界を相手にたこ焼きで勝負する料理男子
仁義 勝Masaru Jingi
- Age
- 20代
- Job
- 商社勤務
- 料理歴
- たこ焼き歴10年(たこ焼きパーティを累計600回開催)
- 料理こだわりエピソード
- ホームパーティを開くためにオープンキッチンのある家に引っ越し。これからもタコパを開催しまくります。
- 好きなツール
- カセットガスのたこ焼き器
Interview
「タコパ」を武器に人間関係をつなぐ
仁義 勝さん
大学入学のタイミングで兵庫から上京し、関東出身の友人を招いてホームパーティをすることになりました。そこで、出来たてホヤホヤの友人から、「関西人が焼いたたこ焼きを食べたい」というリクエストを受け、良い格好をしたいという思いから、当時市販で購入可能なたこ焼き器の中でも最も性能が高いたこ焼き機を買いに行きました(実は関西人であるのにも関わらず、大学生になるまで一度もたこ焼きを自分の手で焼いたことがありませんでした)。
結果として、ぶっつけ本番の人生1回目のたこ焼きパーティは成功し、その後、「たこ焼きパーティやって!」と声がかかることが増え、多忙な時期以外は、毎週たこ焼きパーティを開催するようになりました。社会人になってからもこのペースが落ちることなく、気づけば過去10年で累計600回以上開催しています。
たこ焼きをグローバルなファーストフードに
社会人になり海外研修でドバイへ。せっかくなのでたこ焼きで文化交流を図ろうと、たこ焼き器や材料を持参。日本のオーソドックスなたこ焼きが、そのまま現地の方々に想像以上に受け入れられて嬉しかったですね。某メーカーさんのソースには原材料の中に、現地で人気の果物である「デーツ」が隠し味として使われているので、味付けには馴染みがあったのかもしれません。また、現地の食材を使ったアレンジにも挑戦したかったので、向こうの食卓によく並ぶビーツをすりおろして生地に混ぜ込んでみたところ、ピンク色のたこ焼きになり、SNS映えする一品に仕上がりました。イギリス人とインド人のご夫婦の誕生日パーティーで振る舞いましたが、皆さんからの反応も非常に良かったですね。
この体験をきっかけに、たこ焼きはグローバルなファーストフードになり得ると感じるようになったんです。すでに世界中で愛されているピザやラーメンと同じように、どこでも入手しやすい小麦粉がベースですし、各地の食材や調味料を使えばレシピのバリエーションは無限に広がる。これまでも、イタリアン、フレンチ、インド風など、様々なレシピを試してみましたが、かなり奥深いです。ソースをかけずにトリュフ塩をかけたたこ焼きが今までで一番の感動でしたね。
たこ焼きでコミュニケーションを
造語ですが、たこ焼きパーティで人が交流することを、「タコミュニケーション」と呼んでいます。「他」と「己」がつながっていく、というダブルミーニングなのですが、今後も、様々なテーマ性を設けたタコミュニケーションの場を提供し続けたいと考えています。
これまでも、600回以上たこ焼きパーティを開催してきましたが、同じレシピでたこ焼きを作ったことは一度もありません。何度も参加してくれる友人もいるので、毎回新しい素材、風味、食感を提供する事を心掛けています。インスピレーションでつくる為、正直「完成度70点」という時もあります(笑)。でも、この未完成のたこ焼きというアウトプットが次のたこ焼きバリエーションへのヒントに繋がるのです。また、参加者の組み合わせを毎回模索する事自体が、新たなコミュニケーション空間の提案に繋がっていったりするので、このスタイルは引き続き貫きたいと思っています。最近は、たこ焼きだけでなく、付け合わせ料理やドリンクも模索したいと思ってオープンキッチン付きの部屋に引っ越しました。これからも、毎回、サプライズのあるたこ焼きパーティを開催し続け、コミュニティ形成をしていきます。