Cooking Men料理男子紹介
ご当地食材に魅了された市場大好き料理男子
水田 成保Naruyasu Mizuta
- Age
- 30代
- Job
- マーケティング職
- 料理歴
- 20年
- 料理こだわりエピソード
- 週末は朝一で魚市場に行って、仕入れた魚で朝食を作る。最近は、市場が閉鎖されてしまったため釣りをして自己調達も。
- 好きなツール
- 料理家の先生におすすめされた、肉がおいしく焼けるフライパン
Interview
食材との出会いがインスピレーションに
水田 成保さん
僕は、美味しそうな食材に出会うたびに、"料理したい"スイッチがオンになるので、旅先では必ずローカルな市場に足を運びます。そこで、珍しいご当地食材を見つけるとテンションが上がりますね。市場の人と「今日はこれがおいしいよ」と会話するのも好きです。見たことない魚を見つけると、料理の仕方もわからないまま買ってしまうのですが、にんにくと日本酒があればなんとかなるし、後からどうやって食べるのかを調べるのも楽しいんです。
以前、奄美大島に一人旅に行ったのですが、その時はキッチンがある宿に泊まって、市場で買ってきた魚を料理しました。屋久島に行った時も、やっぱりまず魚を買いに行ったり、釣った魚を自分でさばいて食べましたね。この前、近所で、屋久島でも有名な夜光貝が売っていて、買って帰った時は、妻がびっくりしていましたが、刺身とバター醤油焼きは、とにかく絶品でした。
旅先だけに限らず、市場通いは普段からの習慣で、近所に魚市場があった頃は(※2019年3月末閉鎖)、毎週末、朝6時過ぎに、子供を連れて通っていました。日によって品揃えが違うから面白いし、市場の人と話すのが楽しい。市場がなくなってしまった今は、娘と一緒に釣りに出かけています。最近は、ハゼの天ぷらを家族で楽しみました。
舌で覚えた父のイタリアン
話はさかのぼりますが、僕が料理に興味を持ったのはイタリア料理店を経営していた父の影響が大きいです。小さい頃から父の作るパスタを食べて育ち、中学生の時に、初めて人に振る舞った料理も、父の店でよく食べていたボンゴレ・ビアンコでした。あさり、にんにく、白ワイン、パセリのみで作ったシンプルなパスタですが、みんなから「これ、おいしい!」と言われたのが本当に嬉しくて、それ以降、自分でもよく料理をし、食べてもらうのが好きになりました。
父に直接料理を教わることはあまりありませんでしたが、小さい頃からいろいろな種類のパスタを食べていたので、なんとなく舌がイタリアンの味を覚えていて、それが僕の味覚と料理の基礎になっています。例えばボンゴレのベースでもある「にんにく×白ワイン」は、僕の中で鉄板の組み合わせで、肉料理や魚料理との相性も抜群。にんにくもそのまま包丁でつぶして、おいしいあさりを使って、白ワインは日本酒にしてアレンジしても美味しいです。「僕の身体の半分はたぶんスパゲティでできているんじゃないか」と思うほど、父の影響は大きいものです。
謙虚にプロから学ぶことが、"美味しい"への近道
外食して美味しいものに出会うと「これどうやって作るんだろう」と考えます。だいたい、気になった時は、タイミングを見計らってお店の人に作り方を聞くこともあります。ありがたいことに、だいたいみなさん丁寧に、喜んで教えてくれるんですよね。で、実際に家で作ってみる。
今回の料理会で作った中津のから揚げも、実際に中津であちこち食べ歩きをして、店主の方に教えてもらった作り方を参考にしました。仕事で大分に行く機会があり、から揚げを食べ比べするために何十軒も回ったことがあるんです。そこで「から揚げ」という料理の奥深さを学びました。鶏肉の部位によって味や食感が変わるし、味付けや衣の種類でも全然違ってくる。「から揚げと一口に言っても、奥が深いだなぁ」と気づいてからは、自宅でよく作るようになりました。
今後も、未知なる食材との出会いを楽しみながら、料理の幅を広げていきたいですね。また、朝起きて船に乗って沖で釣った魚を、その場でさばいて醤油をかけて、、、など、より臨場感のある食シーンも、子供を連れてどんどん体験させたいなと思っています。