Cooking Men料理男子紹介
新しい味・食材を探し続ける 料理男子
安藤 悠介Yusuke Ando
- Age
- 40代
- Job
- 広告プロデューサー
- 料理こだわりエピソード
- 世の中で一番楽しい場所は、スーパー。未知なる食材との出会いにワクワクします。ウィンドウショッピングの感覚で何時間でも楽しめます。普段行かないスーパーに行くと視点が変わって、新しい気づきが生まれます。
- 料理歴
- 約20年
- 好きな調理道具
- 最近入手した土鍋電気炊飯器
Interview
きっかけはグルメ雑誌のカレー特集
安藤 悠介さん
もともと、父親がカレー好きで、あるブランドのインドカレー(レトルト)が常に自宅にありました。僕にとってカレーといえば、いわゆる「カレーライス」ではなく「インドカレー」がスタンダードな家庭の味なのです。
2016年ぐらいにスパイスブームが起こり、グルメ雑誌のカレー特集で、そのブランドのインドカレーのレシピが載っているのを見つけました。「あのカレー、自分で作れるのか!」と衝撃を受け、食材を揃えるところからスタート。最初は専門食材店に通っていましたが、しばらくすると身近なスーパーにも様々な種類のスパイスが流通するようになり、僕の料理熱を燃え上がらせることになります。
異様なまでの収集癖
気づいたら、2年で集めたスパイスは40種類以上。たとえば、同じクミンでもホールとパウダーでは使い方が全く違うし、いろいろと買いあさっていると、すぐに量が増えてしまいました。国内では事足りず、本場インドにも赴き、現地のスーパーでスパイスセットを見つけて購入した時は、テンションが上がりましたね。正しい使い方を理解できているのかは定かではありませんが、新しいものに出会って、使ってみることが自体が楽しいんです。
スパイス以外にも、パスタのストックもかなりの量があり、スパゲティだけでも8種類持っています。太さ、小麦の種類、メーカーの違いなどを知ると、試さずにはいられなくなります。このレシピには、このスパゲティが合わないな、と思ったら違う種類を試してみて、ベストな相性を探りながら料理をします。
収集するのは食材だけに限りません。食の情報に対しては常にアンテナを張り巡らせていて、いろいろなメディアをチェックしています。テレビ、雑誌、ウェブ、料理人のブログなど、暇さえあれば見ています。飲食店やスーパーもアイデアの源ですね。また、飲食店検索サイトには、行きたい店が何万件とリストアップされているので、死ぬまでに全ての店に行けないかもしれないですね(笑)。
あえて決めない。ひらめきに任せる。
そうやって、日々、かなりの量の情報をインプットしているので、頭の中にはものすごい数のアイデアが存在しています。例えば、今回作った肉巻きうどん団子も、「うどんでみたらし団子が作れる」という数年前の情報と、「みたらし団子に豚バラを巻いて焼くと美味しい」という最近知った情報を組み合わせて出来上がったレシピです。
僕は、よく言えばアイデアマン、悪く言えば飽き性なので、これを作ろうと思って始めても、作っている間にも新しいことをやりたくなってしまい、最初に思っていた完成形にたどり着かないこともよくあります。ですので、レシピは参考程度に見ておいて、あとは、考えながら料理を楽しんでいますね。
僕にとって、料理は特別なことではありません。生きるために必要なので、食べる。どうせ食べるなら美味しいものを食べたい。そう思っていたら、知識も食材も常に新しいものを探すようになり、気づいたら今に至っています。ゴールも決めず、ルートも決めず、心の赴くままに歩むのが、僕のスタイルなのかもしれません。