Column男の探求コラム
から揚げの極意は"味変"にあり!
スパイスやタレなどを使って、味変をするのもから揚げの醍醐味
肉自体に下味を付けるので、そのまま食べても美味しいから揚げだが、せっかく自分で作るならさらにオリジナリティを加えてみたくなるもの。中華料理などではから揚げとともにマヨネーズが添えられていたりするが、ここでは料理男子ならば必携の様々なスパイスや調味料を使ったアレンジ方法を紹介。いつものから揚げにひと味加えたり、から揚げ1個ごとに風味を変えるプレゼンテーションを行うなんてのもいいかもしれない。
各種スパイスを検証してみよう!
様々な料理において、最後にスパイスを振りかけてアクセントを与えるというのは味変の常套手段。どんなスパイスがから揚げに適しているのか、ここで検証していこう。
■ブラックペッパー
様々な飲食店で黒コショウ塩などをから揚げに添えていることからもわかるが、まさに鉄板のスパイス。から揚げの油っこさを引き締めて風味を豊かにしてくれる。
■バジル
イタリア料理で様々な料理に使うイメージのバジルだが、単体でから揚げと合わせるとより強く爽やかな風味が広がり、から揚げのしつこさを打ち消してくれる。
■ローストオニオン
鶏肉と相性のいいオニオン。ローストされた香ばしさがから揚げと組み合わさることで、 衣だけでは出すことの出来ないうまさと深みを与えてくれる。
■オレガノ
芳醇なスパイシーさを与えるオレガノは、バジルと同様にから揚げに軽やかさを与えてくれるので、いくらでも食べられる仕上がりに。
■カレー粉
天ぷらなど他の揚げ物の調味料としても使うことが多い超定番のカレー粉。様々なスパイスがブレンドされているので、風味の増幅という意味ではいちばん強い。濃いイメージもあるが不思議と油のしつこさを低減させた。
【オリジナルスパイスに挑戦してみる】
各スパイスの風味を自宅で検証したうえで、ぜひ自分好みのオリジナルスパイスに挑戦していただきたい。今回、趣味こだわり男の料理編集部のオススメ調合が、カレー粉3:オレガノ1:ローストオニオン3:バジル1:ブラックペッパー3。
香草系は風味付けで量を抑え、肉の旨味を引き立てるスパイスを多めに使い主張を強くすることで、味、香りともに最良のバランスに近いと考える。ぜひお試しいただきたい。
タレを作って味変してみよう!
から揚げを味変させる王道と言えばやっぱりタレを作って絡めること。最後に、思わずうまい!と声が上がる、編集部特製甘辛ダレをご紹介して、締めとしたい。いつものから揚げがワンランク上がるので、味に飽きた時にはぜひとも試してみてほしい。
【特製甘辛ダレの材料】
醤油...小さじ1
酒...大さじ1
みりん...小さじ1
砂糖...小さじ1/2
コチュジャン...小さじ1/2
ガーリックパウダー...少々
クミンパウダー...少々
ごま油...少々
【作り方】
1
ゴマ油以外の材料をフライパンに入れ火にかける。
2
煮立ったらフライパンを火から下ろす。
3
粗熱が取れたらゴマ油を垂らす。
4
揚がったから揚げを熱いうちにタレの中に入れてよく絡ませる。
5
器に盛って、ゴマ(適宜)を振ったら出来上がり。
(出典 「揚げる」本 エイ出版社刊)