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Column男の探求コラム

料理家・ロータチバナさん直伝"爆速! 悪魔の丼メシ"

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早くて旨い! これぞ丼の真理であり宇宙なのである

 日本全国の丼ファンの皆さん、お待たせいたしました、丼のお時間です。ごはんの上に具材をどさっとのっけただけなのに、なぜこんなにも心を惹かれるのだろう、丼。見ているとどことなくコレクター魂さえ燃え上がってしまうのは、女性がお弁当の写真をひたすらSNSにアップする感覚と近いのかもしれない。というわけで「悪魔のレシピ」の著者であり、続編の「悪魔のおつまみレシピ」「悪魔の昼ごはん」の発刊も控えている料理家のロータチバナさんに"悪魔的"に旨い丼レシピを教えてもらった。
「丼って、すごく簡単なんですけれど、食材と調味料の組み合わせだったり、盛り付けのアイディアだったり、とにかく無限の広がりがあるんですよね。この数ヶ月、レシピブックの撮影ラッシュでちょっと料理に疲れ気味だったんですけど、丼だけは作っててノーストレス。ごはんの上に何をのっけてやろうか考えるだけで楽しいです」。とロータチバナさん。実際に作ってもらった丼は、あっと驚く組み合わせながら猛烈に美味しい! どんなものにも合わせてしまう米の懐の深さと、旨味の方向性を正確に導き出したロータチバナさんのセンスが融合して、丼の中に宇宙があることを感じずにはいられない。

糖質オフ? 激ウマ丼の前ではそんなもの響かない!

ここからはロータチバナさんの丼レシピを5つ紹介する。どれもこれも、今まで見たこと無い独特のオーラを放つものばかりだが、一度食べればトリコになることは保証するので、怖がらずに試してみてほしい。

■さくさくサーモンの魔改造丼

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(材料)
刺身用サーモン...150g
めんつゆ( 濃縮タイプ)... 大さじ2
わさび... 適量
揚げ玉... 大さじ3
塩昆布... 1つまみ
ご飯...200g

(作り方)
1
刺身用サーモンを好みの厚さに切り分ける。

2
保存袋に1とめんつゆ、わさびを入れてもみ合わせ、冷蔵庫で10 分置く。

3
ボウルに2と揚げ玉、塩昆布を入れて和えたら、茶碗に盛ったご飯の上にのせて完成。


■ヤミツキになる生ニラ玉丼

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(材料)
ニラ... 1 束

A
醤油... 小さじ2
みりん... 小さじ2
ポン酢... 小さじ1
ごま油... 小さじ2
ニンニク( おろし)... 少々

ご飯...200g
温泉卵... 1 個
糸唐辛子... 適宜


(作り方)
1
鍋にお湯(分量外)を沸かし、ニラをサッと茹でる。

2
1を水にさらし、水分をしぼり、小口切りにする。

3
ボウルに2とAを入れて混ぜ合わせ、茶碗に盛ったご飯の上にのせ、さらに温泉卵と糸唐辛子をあしらったら完成。


■中華風まぐろヅケ丼

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(材料)
マグロぶつ...200g

A
醤油... 大さじ3
みりん... 大さじ2
日本酒... 大さじ2
わさび... 適量

ごま油... 大さじ1
三つ葉... 適量
ご飯...150g

(作り方)
1
保存袋にマグロぶつとA を入れて全体に味が回るように軽く揉んで、冷蔵庫で30分ほど置く。

2
1にごま油と刻んだ三つ葉を入れ、軽く混ぜ合わせる。

3
器にご飯を盛り、2をのせ、三つ葉の葉をあしらったら完成


■白い大地の謎丼

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(材料)
豆腐... 1/2丁
生クリーム... 大さじ1
鰹節... 1つかみ
醤油... 大さじ1
みりん... 小さじ1
ご飯...200g
刻み海苔... 適量
三つ葉... 適量

(作り方)
1
鰹節に醤油、みりんを加えて混ぜ合わせる。

2
ボウルに豆腐と生クリームを入れてどろっとするまでかき混ぜる。

3
ご飯に1を敷いて刻み海苔をかぶせ、その上に2を流し入れる。三つ葉をあしらい最後に醤油(分量外)をかけたら完成。


■オイルサーディンと和出汁の茶漬け丼

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(材料)
オイルサーディン... 1缶
醤油... 小さじ2
みりん... 小さじ2
顆粒だし... 適量
水... 適量

A
梅干し... 1 個
大葉( 千切り)... 1枚
わさび... 少々
ご飯...200g

(作り方)
1
オイルサーディン缶を空け、中の油を半分捨てたら、醤油とみりんを加えてオーブントースター(1200W)で8分加熱。

2
鍋に顆粒だしと水を入れたら火にかけて沸かす。ご飯に1とAを盛り付けたら、だしをかける。

教えてくれたのはこの人!


料理家
ロータチバナさん


千葉県生まれ。幼少期より料理を趣味とし、何よりも食を愛する兼業料理家。地方食材における都市部シェフへの情報発信や、キッチン家電のブランディング提案、料理の楽しさを伝えるための講演など本業も食がらみ。当初は覆面料理家だったが、最近は顔出しをすることもあるらしい。


(文=ボン島貫 写真=加藤史人)

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