Column男の探求コラム
味まで変わる!?皮の包み方 - 応用編 -
今回は、餃子の包み方の応用編をご紹介。
本場、中国でも地域、家庭により、また餃子の餡や調理法によっても異なるのだという。今回は、日本ではあまり見かけないような包み方もご紹介するので、必見です。
1. 半月型編
平面的に包むことで両面焼きに適した形状となる半月型。耳部分を内側へと閉じていく。
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適量の餡を皮にのせ、平たく成形。
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円形の皮を半分に折るイメージで耳部分を閉じ、両サイドから指で軽く閉じる。
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片方のサイドから耳部分を内側へ折り返しながら、もう片方の端へと閉じていく。
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親指と人差し指を使い内側へ折り込む。
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端から端へと同じように閉じていき半月型の完成。
2. リーフ型編
葉をイメージしたビジュアルの可愛さから、野菜系の餃子に多く使われる見た目の美しい包み方。
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餡を中心に皮を端から中央に向けて閉じる。
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折り目を左右交互に付け耳同士を閉じていく。
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親指と人差し指のみを使い閉じ口は中央に中の餡を押し込めるようなイメージで。
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余分な餡は、閉じる前に微調整しておくといい。
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交互に折り目を付けながら端から端へと閉じて完成。
3. 帽子型編
折り目のないシンプルな包み方は初心者向きだが、主に水餃子に使われる手法。丸っこく可愛らしい印象だ。
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餡をのせた皮を半分に折り、耳部分を閉じる。
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両サイドの耳をしっかりと圧着させる。
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両耳を持ちながら、手前に丸く曲げる。
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端と端をつなぎ合わせ、このとき餡と耳部分が上を向くように。
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両サイドの皮をしっかりと繋げたら完成。
4. 祝花型編
昔の硬貨の形をイメージし作られたという祝花型。折り返し部分を円周に沿って内側へ折り込むのも特徴だ。
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通常の餃子餡よりも多めにのせることができる祝花型。
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餡を乗せた皮の上にもう1枚皮をのせ餡をサンドする。
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上下の皮の耳部分を軽く止める。
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内側へ折り込むように折り目を付けていく。
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「福は内」の想いで閉じていく。
5. 丸太型編
決して手抜きではなく、中国に伝わる棒餃子の包み方の一例。中央部分のみ閉じ、サイドは開けたままの型。
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作業工程は至ってシンプルで簡単なもの。餃子の餡をやや多めに載せる。
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皮を中央でまとめて上部だけを閉じる。特に折り目など付けず両耳を強く付けるだけというもの。
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サイドは、両方とも閉じずに開けたままで、伝統的な棒餃子の完成だ。
講師はこの人!
中国料理研究家/ローズ上海 代表
シャウ・ウェイさん
朝日カルチャーセンターでの中国家庭料理教室で人気を博し、『ELLE gourmet』(ハースト婦人画報社刊)、『FOOD DICTIONARY 中華』(エイ出版社刊)をはじめとした各メディアでの中国料理監修を多々手掛ける。自身が展開する料理教室『シャウ・ウェイの幸せ中国家庭料理』でも支持を集め、経験を活かしモダンチャイニーズ料理店『ローズ上海』を2016年5月に開業。
DATA:ローズ上海
住所/東京都新宿区新宿1-2-6 御苑花忠ビル B1F
TEL/03-6273-0399
営業/11:30~15:00、18:00~21:30(L.O)、土・日・祝11:30~22:00(L.O)
休み/不定休
出典:「#餃子部」(株式会社エイ出版社)